マガジンのカバー画像

汽水域のひとびと

113
雑貨屋&フリースペースのお店「NEFNE」で交わるひとびと。多様な執筆陣がエッセイ、コラム、小説など好きなように書いています。
運営しているクリエイター

#多重人格商店街

多重人格商店街 「悪魔と審判」

おはようこんにちはこんばんは。 今日はいい自責日和かい? 自分を裁きたくてたまらないなら …

NEFNE
7日前
1

多重人格商店街 「理想の死人」

棺の中を覗く窓から見える顔に 私は生まれて初めて 恋をしました それからというもの 私の遠…

NEFNE
1か月前
2

多重人格商店街 「あなたを愛さない男」

気に入った手触りの 紙になんと書こうかな 呪詛を書こうか ありきたりの言葉で埋め尽くされた…

NEFNE
1か月前
2

多重人格商店街 「透明な子供たち」

このくにには 餓死があります 暴行があります 貧困があります 尊厳の破壊があります 強制的な…

NEFNE
3か月前
1

多重人格商店 「藍色の心臓」 (連作2/2)

「唾棄」(連作1/2)より続く https://note.com/nefne/n/n083cc945580b 濁流のような感情 彩…

NEFNE
4か月前

多重人格商店 「唾棄」 (連作1/2)

小学校から大学まで なんならもっと先も お前と一緒にいられたらいいな だって俺たち最強じゃ…

NEFNE
4か月前
2

多重人格商店 「純情」

ズボンのポケット手を突っ込んで 壁を背に立つあんたが眩しいな 今はパンツって言うんだっけ 変わっていく言葉はわからねぇよ 俺より背の高いあんた 見下ろされて一言くれやがった 「『不適切な台詞を検知』」 俺はあんたに奪われたんだよ [不適切な感情を検知]ってやつを そしたらその日の夜から眠れやしないな 呆れながら布団から這い出て *不適切な行為を検知* こんなこと初めてさ ぜんぶぜんぶあんたに奪われていくんだ あんたより背の低い俺に 感謝したのは初めてだったな 自分

多重人格商店街 「9%」

健康度外視の ハタチ超えてガキから卒業できたら呑めるやつ あれ買い込んでさ 卑屈なパーティ…

NEFNE
6か月前
2

多重人格商店街 「猫になろうと思います」

わたくし今から 猫になろうと思います 猫というのはおさかなが好きなのだと たいていのひとに…

NEFNE
7か月前
5

多重人格商店街 「慣れていく」

悪ノリに慣れた 少しの意地悪に慣れた 陰口に慣れた 笑われることに慣れた 見下されることに…

NEFNE
8か月前
6

【多重人格商店街】はじまります

いきなり、心打たれる、稲妻のような詩を読みました。 できた、と渡されて、ふいに。とにかく…

NEFNE
10か月前
5