多重人格商店街 「理想の死人」
棺の中を覗く窓から見える顔に
私は生まれて初めて
恋をしました
それからというもの
私の遠距離恋愛の始まり
お星様になったあなたを想う日々
かみさまはよく
讃えるためにかみをひとをどうぶつを
星と星を結んで星座にしていたけれど
なんとなくわかるその気持ち
あなたが一つの星として
煌々と輝くのも言いけれど
百個ほどの星を結んで
空の半分があなただったらいいと
思うもの
小さな壺に入ったあなた
石のおうちができたあなた
盆にだけとはいわず
休日すべてあなたに捧げていいかしら