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PIN百物語 霧が晴れたら byみんみん

どうも、カッパ夫婦の嫁・みんみんです。

連日盛り上がりを見せてるPIN百物語。
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さて、今日もちょいと短めの怖い話を。


数多く年前、私は日本一の山・富士山の麓に住んでおりました。

そちらに移り住んでからというもの、ペーパードライバーの私も運転からは逃れられず。

日々、ビビりながら運転をしていたわけです。
(ある意味、これが一番の恐怖)


その日も、仕事を終えて、職場から家まで車を走らせていたんです。

ペーパーといえど、毎日運転してますからだんだんと慣れてきます。

職場から家の道なんて、お手の物。

しかしその日は、少し様子が違っていました。


立ち込める深い霧。

私が住んでいた周辺は、山の麓ということもあり、結構霧が濃くなることが多かったんです。


ただ、私はその日が濃霧運転の初体験。

ヘッドライトをつけて走っていましたが、どんどん霧は濃くなり...

しまいには、1m先くらいまでしか見えなくなってしまったのです。


『このままでは事故ってしまうー』


やっと普通の運転に慣れてきたのに。

久しぶりに10時10分の場所に手をおいて、前のめり気味で運転を続けます。

唯一の救いは、交通量が少なく対向車が来ないこと。

道を踏み外すことがなければ、事故ることなく家に着けそうな雰囲気でした。


とはいえ、霧は一向に晴れることなく。

緊張は高まり、手汗もビチャビチャです。

...と...


次の瞬間、パーっと霧が晴れて道が見えたのです。

『助かったぁ』

胸を撫で下ろしたのも束の間。

私はブレーキを踏み込みました。


なぜなら...霧が晴れて目の前に広がっていたのは

富士の樹海だったのです。


霧に視界を奪われて道を間違えただけ。

そうも思えますが、なぜ突然樹海の前で霧が晴れたのか...。


いろんな意味で、肝を冷やした夜だったのでした。

終わりに

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