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削られないための防波堤

 2020年もとうとう師走。月が変わりましたので、マガジンのほうも更新となります。先月のエントリやキャスが面白いと感じられた方は引き続き、「ちょっと気になっていた」という方は新しく、ご購読をいただければ幸いです。

 先月分のマガジンは以下になります。ご購読いただいている方々には、もちろん今後も変わりなく読んで/聴いていただけます。

 さて、11月は平日に毎日更新を行って、週末は休むというスタイルにしてみたわけですが、転居等でバタバタしつつもなんとか 1日も欠けることなく更新日にはエントリを出すことができましたから、今後もしばらくこのペースで続けてみるつもりです。12月からは本務のほうにも再び注力してゆくことになりますが、仕事が重なれば重なるほど、やはりそれ以外に言いたいこと/書きたいことというのも蓄積してゆきますから、また今月も様々なテーマについて、話したり書いたりするでしょう。

 以前のエントリでも軽く触れたことですが、周回遅れながら私にもようやく zoom等によるオンラインミーティングの環境が転居先にて整って参りまして、それに伴って新しい試みもいくつかはじめてみようと考えています。私は基本的にインプットもアウトプットもテキスト主体でやってきた人間ではあるのですが、今後はそうした書き言葉や、あるいはさらに言語表現一般からなにほどか「はみ出した」部分についても、少しずつ手を広げてみたいと思っており、これもそのための準備の一つです。もちろん、私自身はどこまでいっても言葉の人間であり続けるでしょうから、そのような試行錯誤によって得られたものは、結局のところまた言葉によって、表現にもたらされることになるでしょうが。

 現代日本では多くの人々が、少なくとも表面的には自己決定(自己責任)を称揚し、個人の自由を言祝いでいます。しかし、それにもかかわらずというか、むしろそれだからこそ、他者を自身の信じる「現実」の区画内に縛りつけ、そのあり方を己にとって不安をもたらさない範囲に限界づけておきたいという欲望も、実に「自由」に表現されているように見えます。そして、それは実際のところ大半の人々が自身の自由と同じくらい強く求めていることでもありますから、その欲望の表現は束ねられて権力となり、結果として他者だけは縛ろうとして声を上げた人たちが、その声の反響に自身も縛られて、自分でもわけがわからないままに隷従への道を歩んでいるということにもしばしばなるわけです。

 ウ・ジョーティカ師は「自由でありたいと望むなら、価値判断する勇気をもたなくてはなりません」と言われていましたけど、私自身が上記のような自縄他縛・他縄自縛の地獄からそれなりに距離をとることができていたとするならば、それはたとえばこのnoteのような場所で、己の価値判断を明確にする試みを続けてきたからであると感じています。そんなわけで今月も引き続き、防波堤を形成する土嚢を一つ一つ積み重ねてゆくような心算で、エントリを更新してゆこうと思います。どうぞよろしくお願いいたします。


※以下のマガジン有料エリアには、今月配信するツイキャス放送(録画)の視聴パスを記載しています。このパスで視聴可能な動画URLは、配信があるたびに、順次以下に追記してゆく予定です。

キャス告知、最近マジで日本の権力勾配がヤバい等々
鼎談・人と関わるということ(於体育館裏)
【質問】宗教や哲学でないとダメな人とは?【回答】
(何がとはいわないが)どうしたらいいですか?

 12月のツイキャス(録画)視聴パスが記されているのは本エントリのみであり、今月の他のエントリには有料部分にもパスの記載はございませんのでご注意くださいませ。

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2020年11月のエントリをまとめたもの。記事の有料部分は全て読める上、踏み込んだ内容を語るツイキャス放送の視聴パスも入ったお得なセットです!

2020年11月のエントリをまとめたマガジン。当月公開記事の有料部分が全て読めるのに加えて、ツイキャス放送(録画)の視聴パスも入ったお得な…

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