正しく怒りつつ「和解」も思うこと
先月の半ば頃はまだ三寒四温の傾向もありましたが、もうすっかり昼間は安定して暖かい陽気になってきまして、本格的な夏へと季節が急速に移りつつある気配を感じますね。もちろん、その前にはまず梅雨がやってくるわけですが、そんな湿気の多い水無月となりましたので、マガジンのほうも更新となります。例によって今月の全記事の有料部分がまとめて読めて、ツイキャス放送の視聴パスもついたお得なセットになりますので、ご購読の検討をいただけましたら幸いです。
なお、先月のマガジンは以下になります。六月になって新たに限定公開としたエントリもいくつかありますが、もちろんご購読いただいた方々には、以前と変わりなくお読みいただけます。
先月のマガジンは、試験的にnoteエントリと限定キャスをそれぞれ各別に行うような形で更新をしてみましたが、個人的にはわりといい感じにやれたように思っておりますので、今月も同様のスタイルで続けてみようかと考えています。ほぼ毎日の更新をすることは同じですが、そのうちの半分~三分の一くらいの日は、パス付きの限定キャスでメインのお話をして、noteエントリの更新は、そのまとめや補足になるということですね。
昨日の記事でも述べたことですが、このところの私には、己から見てどれほど短慮な振る舞いや不心得な言動が他者にあったとしても、それをできれば一方的には断罪せずに、ひょっとしたら彼/女たちがそうせざるを得ないような事情や構造が背景に存在しているかもしれない可能性も考慮に入れながら、言葉を発してゆきたいという気持ちがあります。
とくに昨今のネット上の議論などを眺めていますと、従前のあたかも盤石のように見えた属性間の権力の配分にようやく綻びが見えはじめていて、かつての権力勾配を当然視したまま属性の異なる人間を不当に抑圧するような言説には、しばしば手厳しい批判が向けられるようになりました。このこと自体は、基本的にはたいへんよいことだと私は思っているのですが、しかし同時にこれまで曖昧なまま隠蔽されてきた属性間の利害の対立が、度重なる論争によってますます明確に意識されてきたことも事実ではないかと考えています。
私には現状がそのように見えていますので、既得権益を手放そうとしない人々への批判はもちろんこのまま続けるとしても(「綻びが見えはじめ」たというだけで、確立されきった従来の権力勾配は、まだまだ金剛石のごとく堅固に保たれたままですから)、その先のどこかで「和解」が成立し得るための道筋は、いまから徐々にでも探っておく必要があるのではないかと感じています。
とはいえ、お気持ちが時に溢れてしまうことは止められないかもしれませんが、まあそのようにニュアンスのある話を文章と語りでしてゆくというスタイルは変わりません。また、時々は例のごとく(ひょっとしたら多くの読者の方々にとって)謎の宗教的なテクストを出したりもすることはあるかと思いますが、よろしければ今月も、そんな感じでご愛顧をいただけましたらたいへん有り難く存じます。
※以下のマガジン有料エリアには、今月配信するツイキャス放送(録画)の視聴パスを記載しています。このパスで視聴可能な動画URLは、配信があるたびに、順次以下に追記してゆく予定です。
雑談(水無月のジム、有名税と惻隠の情など)
メンヘラでない女という概念
「人生の深み」と尿、「エモ」を伝えるということ
彼女を作ってしまったもの
「憎悪しないで批判する」ことは可能か?
沼田牧師との対談(配られる絶望と権力勾配、宗教と「参照項」)
仏教の恁麼について
「象」の話も少しはほしい
お気持ち自由恋愛社会を生き抜くために
十二因縁について
出世間の「タイミング」
六月のツイキャス(録画)視聴パスが記されているのは本エントリのみであり、今月の他のエントリには有料部分にもパスの記載はございませんのでご注意くださいませ。
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2020年6月分のエントリまとめ
2020年6月のエントリをまとめたマガジン。当月公開記事の有料部分が全て読めるのに加えて、ツイキャス放送(録画)の視聴パスも入ったお得なセ…
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