綾辻行人の館シリーズのおかげで小説を読む楽しさを思い出した2021年
2021年は綾辻行人さんの「奇面館の殺人」を読んで小説を読む楽しさを思い出した年でした。
今年読んだ本を振り返りつつ、館シリーズや”小説を読む”ことについて書いていきます。
2021年に読んだ本
2021年は小説8冊、ビジネス・自己啓発6冊、エッセイ2冊、その他2冊の計18冊読みました。
2020年は34冊だったので、だいぶ読書量が減ってしまったのが悔しいです。
小説を読む楽しさを思い出した
社会人になってから働くということや仕事に対する考え方で悩むことがあって、そのたびにビジネス書や哲学の本を読んで課題解決のヒントをもらってきました。
そういった読書体験は大好きなのですが、次第に小説を読むことがなくなっていました。
ですが、2021年は綾辻行人さんの館シリーズを読んで、小説を読む楽しさを思い出しました。
館シリーズとは
館シリーズとは、綾辻行人さんによる「〇〇館の殺人」と題された推理小説のシリーズのことです。
2021年12月現在で全9作品あり、9作目で完結されたそうです(涙)
第一作目の「十角館の殺人」は特にファンが多く、私も初めて読んだときには真相が明かされるあの一文を読んで驚愕!
後にも先にも十角館ほど衝撃を受けた読書体験はありません。
十角館は大好きだったものの、それ以降の作品は読まなくなっていました。
ところが本屋さんを巡回しているときに突然「久しぶりに推理小説読みたいなぁ」と思い、確実に面白いであろう館シリーズを読むことにしたのです。
館シリーズの魅力
私が思う館シリーズの魅力は、館の見取り図があることです。
この図を見るとワクワクします。
ここでこれから殺人が起きるのか・・・
どこが現場になるんだろう。
怪しい場所はないだろうか。
などなど妄想が膨らみます。
「奇面館の殺人」は上下巻の長編で、かなり期待して読みはじめました。
読み始めると、夢中になって推理小説を読んでいた頃と同じようにどんどん引き込まれ、
小説ってやっぱりおもしろい!
としみじみ実感。
「奇面館の殺人」読了後は、「ハサミ男」「屍人荘の殺人」「殺戮にいたる病」など推理小説をガンガン読んでいき、充実した小説ライフを送ったのでした。
小説を読むのは意外とむずかしい
ところで、小説を読むためには以下が必要です。
娯楽を求める気持ちと心の余裕
本を読む時間的余裕
読みたい小説
本を買うお金
本を買うというアクション
これを全部満たすのは結構ハードルが高い気がします。
だから小説を何冊も読んでいる人はとても尊敬します。選ばれしものだなと。
2022年は小説を読めるだけの心の余裕を確保して、ずいぶん読んでいない純文学(夏目漱石、三島由紀夫など)を複数作読むのが目標です。
私的2021年のベスト1
2021年に読んだ本のうち最も面白かったのは、「ハサミ男」です。
出版されたのははるか昔の本なのですが、今年ようやく読みました。
叙述ものということは知っていたので「絶対だまされないぞ」と心して読みました。そうしたら最初の方で重大な仕掛けに気づけて大満足でした。
さいごに
2021年は怪我をしたり謎の発熱があったりと体調不良に見舞われて、例年より読書量が減ってしまった年でした。
2022年は適度にビジネス書や歴史関連の本を読みつつ、小説も並行して読んでいきます。
今年出会ったすべての本たち、ありがとうございました。
来年はどんな本に出会えるのか楽しみです。