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「グライスの公理」が大好き

日本語教育の勉強をしていなければ、一生知らなかったであろうグライスの公理。

私は以前、上司との関係を大いに悩んでいました。会話が噛み合わないことこの上なく、同僚にはさんざん愚痴を聞いてもらっていました。そんな中で日本語教育の勉強をしていたら、このグライスの公理というワードに出会い、大嫌いな上司がいかに協調の原理に反しているかを分かってしまったんです(・∀・) 上司の発話が公理に違反しすぎていて(=含意が多すぎて)私には理解できなかったんですよねー。

グライスの公理は、話し手が聞き手に伝えようとする意図を、聞き手が正しく受け取れるようにするための会話のテクニックと言い換えても良いと思っています。

話し手は伝えようとする、
聞き手は理解しようとする、
双方ともに、相手がどう受け取っているか想像し反応で示す、というやりとりも含めて、会話というものが成り立つということを改めて認識した次第です。

量の公理

求められているだけの情報を提供せよ
求められている以上の情報量を与えるな

質の公理

信じていないことを言うな
根拠のないことを言うな

関連性の公理

関係のないことを言うな

様式の公理

不明確な表現を避けよ
曖昧なことを言うな
簡潔に言え
順序立てて言え


なんて素晴らしいんでしょう。目からウロコがボロボロと落ちました。

ただ、
私の中で「言葉は受け取った人のもの」という信念は揺るぎません。
発した言葉は発した時点で相手のもの。「そういうつもりで言ったんじゃない」は大人なら通用しないと思ってます。
しっかりコミュニケーションしていきましょ!

※ソリの合わなかった上司は会社を離れていきましたとさ

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