日が沈む速度で泣いた暗闇が似合わないねと褒められたあと
あたらしいはじまりですか つくりものみたいな愛に理由がほしい
息つぎのようにわたしを欲しがってくれてありがと、ありがと、ごめん、
目的の駅にしっかりたどり着くたぶん器用な人生にいる
ありふれた幸せ以外の正解が欲しいのかさえもう分かんない
占いは信じないよと言ったけど、あれも嘘だしこれも嘘だよ
子守唄みたいな悪夢 つながれた指の温度が心地よくない
セックスが手段のひとつになったときちゃんとあの日を忘れてるかな
欲しくない愛情ばかり降りつもる夜がこわくて眠れなかった
#tanka
2017/12
#tanka