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ネネネ
2016年12月9日 02:44
連作(14首)少しずつ大人になって少しずつ君を忘れる僕を許してたとえばの話をしたね痩せこけた腕に幾つも斜線を引いて「嘘みたいだけどだれにも気づかれず手首を切ったことがあります」投げつけた言葉の最後 ねじまがる気持ちの行方 いらない手紙持ち主をなくした部屋に入るとき小指のつめを置いてきなさい浮き輪から離れる勇気もないくせに「助けるぞ」って声だけあげる内側にずらしてつける腕