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ホワイト企業に勤めてるけどって話

ねずピカです。

  • 平均残業時間は15h/月

  • 東証に上場

  • 実力主義で若手に裁量がある(新卒3年目で課長なんてザラ)

  • 男性の育児休暇も積極的に取得

  • 残業代は満額支給

そんな条件を聞いて皆さんはどう思うでしょうか。
優良企業、ホワイト企業だと思うでしょう。

何を隠そう、私の現在の勤め先です。
なんだかんだ言って、入りたかった企業でもあるので、それなりに満足しています。
しかし私は今、適応障害と診断され休職しています。

どうして発症したか

今年の4月、部署異動がありました。
まあまあ忙しい部署への異動というのもあり、心機一転して頑張ろうと思ったのですが、これが思いもよらぬ結果になってしまいました。

環境

忙しい部署というのは聞いていたのですが、なかなかの曲者でした。
前任者の案件だからと仕事を渡されるのですが、仕事の内容や状況などの共有がされず、全員が忙しいためか、疑問点などを聞いても「ごめん、それ知らない」といった、そっけない形で返ってくるなど中々渋い雰囲気を醸し出してました。
不満を言ってもしょうがないと思った私は、過去案件の資料などをみて仕事に取り掛かるのですが、資料という形に残ってるものが全てではないので、当然上手くいくわけがありません。失敗が続き、謎の焦りが生まれ始めました。
おまけに失敗したらダイレクトに影響が出てしまうため、ミスしてはいけないという張り詰めた緊張感の中で仕事をしなければなりませんでした。

追い込み

忙しい部署ということもあり、精鋭たちが集まったチームでした。無論、上司もかなり厳しい方でした。相談をしても「今のままだとお客さんにリプレイスを要求されるよ」と手厳しいフィードバックが返ってくるだけでした。その結果、「信頼されるためにもっと頑張らなければ」と自分自身を鼓舞し半ば追い込むような形になっていきました。
ただでさえ慣れない仕事に悪戦苦闘してる中、追加であれもこれもとお願いされる状況でしたが、「自分のような人間には断る選択肢はない。とにかく仕事をして信頼を得ねば」と二つ返事で受け持ち、自分のキャパシティを度外視して仕事に励みました。

しかしこの自分を追い込むようにしたのが、過ちの一つでした。
それなりに年数を重ねた精鋭であるチームメンバーと新しく入ってきた自分が同様の結果を得るのは簡単なことではありません。
「あんなこと言ってるけど、一歩ずつ着実に。」と聞き流す、いい意味での適当さがなく、まんまと(悪く言うと)煽りに乗っかってしまった格好です。

心の拠り所がなくなった

手厳しいフィードバックをする上司とたびたび面談をしたのですが、そこで私の心の拠り所をポッキリと折られてしまいました。

上司「ねずピカ君、この件どう思うの?」
私「そうですね…(話し振りからちょっと不機嫌そうだな…あんまり不用意な発言はしないように慎重に言葉を選ばなきゃ…)」
上司「あのさ、なんでパッと答えられないの?もしかして考えるの苦手?本読んでるって言ってたけど、本当に本読んでるの?考えた方含めイケてないよ。ただ脳死で読んでるだけでしょ。」

奈落の底に突き落とされるような感覚を覚えました。
私は読書が好きで、毎日どんなに疲れてたとしても必ず読むようにしてました。いわば私の心の拠り所であり、安定剤でもありました。
しかし、他人から見れば私の趣味の読書は無意味なものとして映ってると思うと、虚しさを感じるようになりました。
全身が今にも崩れそうな灰になってるような感覚になり、灰人であり廃人のような状態になってしまいました。

心配性

幼い頃から些細なことで、不安に駆られ心配になってしまう性格でした。
両親も「誰に似たのか」と首を傾げるほどで、酷い時は食事も喉を通らないほどでした。しかし、大人になっていくにつれ、過去の経験値から「どんなに悪く転んでも大ごとにはならない」と思うようになり、心配性は改善されたかのように思われました。

しかし、環境の変化・自分への追い込み・心の拠り所の消失と不運が重なり、心配性がぶり返してしまうこととなりました。

ヒソヒソと話しているのは自分への陰口なんじゃないか、自分がいない方がここは上手く回るのではないか、漠然としたモヤモヤとした不安を頭の中で育ててしまいました。(しかもヒソヒソ話を聞いたら、しっかり自分の陰口だった)

体から出た限界のサイン

体は正直です。
自分では気にしないようにしてても、サインを出してくれていました。

趣味が全くできなくなった

先述した読書ができなくなりました。
読めないというより、ページを開く気すらおきなくなりました。
仕事が終わればベッドへ直行して何をする気力が起きない日々が続きました。(テレワークでしたので仕事場とベッドが1秒以内の距離でした)
おまけに体を動かすために入ったジムにも行くことができず、「お金を払ってるのに今日も行けなかった…」と仕事でボロボロになってるのに、さらに自己嫌悪することで追い込んでいきました。

かろうじてなんとか読書orジムで運動したとしても、「ああ…時間があっという間に過ぎてしまった…」と絶望するようになり、私の目から光がなくなっていくような気がしました。

休日もカウントダウンを行うようになり、心が一切休まる気がしなかったです。

食欲が不規則になる

空腹になりコンビニで買い物した後、さあ食べようと思った矢先、なぜか食欲がなくなってしまうことが多々ありました。おにぎりを一口だけ食べ、残りは夜ご飯で食べるなんてしばしばありました。

ジムで体を鍛えていたこともあり、食事にも気を配っており、「あれを食べちゃいけない、食べ過ぎないように」と制約を自分で設けていたのも災いしたと思います。

文字が読めなくなる

末期になると、文字が読めなくなりました。
メールやチャットでは何が書かれてるのか全くわからなくなり、Web会議では相手が何を話してるのか全くわからなくなりました。
頭が真っ白になるというより、シャボン玉が弾けたような感覚です。
自分ではどうすることもできず、本当にその場で頭を抱えて落ち着くまで蹲ることしかできませんでした。
ここまでくると誤魔化しがもうできないと思い、なりふり構わず、仕事中に抜け出して病院へ行っていました。
(そのほかにもサインは出てましたが、思い出せないし思い出したくないです)

私を絶望から救ってくれた2つの光

もうだめだ…おしまいだ…
そんなことで頭が一杯になって、病院の中でも挙動がおかしかったのを今でも覚えています。

そこで私は適応障害と診断されました。
そこで自分の気持ちを正直に打ち明けることにしました。
自分がいない方がいいと思ってしまうこと、自分は何もできない無能人間なのかもしれないこと。

しかしお医者さんからの返答で私は救われました。
「まず無能だったらここまで働くことはできませんよ。大丈夫。あなたがしっかり回復すれば、ちゃんと元通りになれますよ。まずはゆっくり休んでくださいね。」

帰り道、久しぶりに上を向いて歩くことができました。
今まで下しか見ることができず、アスファルトの灰色しか目に入らなかったのですが、青々とした空を見ることができました。

話が前後しますが、意外な人にも相談してました。
ライターの御田寺圭氏です。

ここで取り上げられるマシュマロの主は私です。
何度も同様のものを送ってしまうほど、当時の私は切羽詰まってました。
※後日談が掲載されてますが、結局ギブアップしてしまいました。

ここで「休職」という選択肢を与えてくれたおかげで、私は病院へ駆け込むことができたのかもしれません。

人間にはだれしも「ダメ人間になってしまうTPO」がある。
希望を信じろとは言わない。けれど、絶望を信じるな。

ありがたい金言をいただき、私の心は救われました。

これからしようと思ってること

①読書

読書スピードが格段に落ちてしまい、集中力も低下してしまったのですが、ゆっくりと自分が好きだったことを取り戻そうと思います。
その際はファミレスとかに行って、パフェとか食べながらゆっくりとしたいです。

②運動

ノルマにならないように気をつけつつ、思い切り汗をかきたいです。
汗をかいてリフレッシュして、太陽が登ってるうちにお風呂に入って充実したと思うようにしたいです。
早速ジムに行きなおしたら、全身筋肉痛で悲鳴を上げてます。

③食べたいものを食べる

摂生のため、「これは食べちゃいけない」などマイルールなどを設けていましたが、そのルールを取っ払って、「食べたいものを食べる」方針にしようと思います。
せっかくの食事だから、できるだけ楽しくできるようにしようと思います。

最後に

凄惨な事件などが起きると、自分まで気分が落ち込んでしまったり、主人公が病気で亡くなるなどのお話を見てしまうと、「自分も病気になってしまうんじゃないか。どうしよう。」と不安に襲われてしまうこともありますが、徐々に治していこうと思います。

そして自分と同じような経験をさせないように、(無事)職場復帰できたら、優しさに溢れた人間になろうと思います。

今日はこの辺で。

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