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【詩】 『哀しい花』

君が差し出した花は いつも泣いていました
癒えない傷を
癒やそうとしていたのでしょうか…

私に傷をつけるばかりで
枯れてゆく花をずっとみていました…

手を伸ばして君を求めて…
手を振り払って私を求めて…

向き合えない心が 泣いていました

花が枯れるように 君は錆びて…
怒り狂うとき 花ビラは燃え尽きました

私は薄れて それでも生きて
君はソバで泣いていました

慰めて 抱きしめて また
花は枯れ 燃え尽きる

手の中の愛は 愛で消されて
巡る想いは 静かに消えてゆく…

咲くも咲かぬも 君次第
まだ見ぬ花に想いをのせて

空にスルリと抜ける愛を 探していました

君の花は いつか咲くよと
少し離れて 見守りながら

君が泣いていたのは
私のせいだよ
私がいつも 泣いていたから…

私が泣いていたのは
君のせいだよ
君がいつも 泣いていたから…

2014年

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