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【詩】 『タイムリープ』

好きだよ。
自分の気持ち かき消して遠回り…
あなたは雲の上の人だし
光り輝いているから…
わたしには手が届かないお月様

解ってる。
どん底 地の果てから見上げた空は
あまりにも美しく 眩し過ぎて…

立ち眩み 真っ暗闇
何も見えない。聴こえない。
何も…感じない。

心に 鎖と鍵を掛けて…封印。
いつも通りのわたしが…
私を閉じ込める。

この世を生き抜く為の唯一の手段は…
本当の自分を押し殺して生きること

ねぇ…いつから?
いつまでが…わたしで…
ねぇ…どこから?
どこまでが…わたしなの?

居ない。わたしの中に私が居ないの。
この世に、わたしは存在しない。

死んでる、死んでいる…
わたしは死んでいる……

「人生、始まってもないんだから
  終わる訳ないんだよ!」

アタマの中かち割って
ぐるぐる廻る…あなたの声、わたしの声…

タイムリープ タイムリープ
あなたに出逢ってしまったから…
わたしの本当の人生が始まった。

あの日、あの時、あの瞬間、
雲の上 光輝く お月様
あなたが架けた光…虹の輪をくぐって
わたしね、本当の私を見つけたよ。

タイムリープ タイムリープ
あなたに会うと 嬉し過ぎて…
嬉しい。の裏側
哀しい。音まで聴こえちゃう・・

大好き。のボリューム 振り切って
大っ嫌い。の音まで聴こえちゃう・・

本当の私が飛び出して…
何重にも掛けた心の鎖と鍵
一気に砕け散るよ。

あなたの前で…わたしね、心開いてる。
一瞬で、心開いてる。

その感覚が怖くて…飾ることも、
上手く微笑うことも出来ないまま
あなたの前から逃げたくなっちゃうの…

『好きだよ。』

タイムリープ タイムリープ

あなたに出逢った瞬間、
わたしね、本当の私を見つけたよ。

タイムリープ タイムリープ

封印解除。
あなたの中に…本当の私を見つけたよ。

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