読書|『レーエンデ国物語 喝采か沈黙か』多崎礼
2023年、69冊目⠉̮⃝
『レーエンデ国物語』3作目です。
序章でホテルとレストランという言葉が出てきて読む気失せたけど最後まで読んでよかった。おもしろかったです。
ある仕掛けがされていてなんとなく違和感を感じながら読んでたけどちゃんと回収されて、物語も前2作のラノベ風味がなくなってグッと引き込まれました。アーロウとリーアンの双子もはじめはイライラさせられたけど魅力的で兄弟愛に胸が痛かったです。
前2作が物足りなくて革命の物語と謳ってるわりには…と思ってたけど、そういうことか!となりました。
これがいまいちならもう読むのやめようと思ってましたが、来年出る残り2作が俄然楽しみになりました。
ファンタジーはなかなか難しいなと思いました。何もかも架空のものにするのか、架空の世界だけど日本や現代に変換したていでいくのか、とある国をベースにパラレルワールド的にするのかなどで変わってきますよね。全て架空にするならかなりの作り込みが必要になってくるし、変換やパラレルワールドは読者の許容範囲がかかわってくるかなと思います。今流行りの異世界転生モノは作り込みの甘さを転生というオブラートで包んで誤魔化している感じがして苦手です。レーエンデは単位は架空のものっぽいのに英語でそこも引っかかってて序章のホテルって言葉にドン引きしたのですが、物語がおもしろくなればと引っかかっても気にならなくなるのでファンタジーは作り込みが一番重要と思ってましたが、当たり前ですがおもしろさが一番なんですね。
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