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思い通りにテーブルフォトを撮るための基礎知識 #1 ゴールを設定しよう

訳あって、こんなことを書くことになりました。3回に渡ってテーブルフォトの基本を説明していきます。どこにでも書いてあるようなことかもしれませんし、ヒーコの記事でも同じようなことを書いているので、もう読んでるよっていう方はスルーしてください。初めての方は、ご興味がありましたら読んでみてくださいね。
初回はゴールを設定することの意味についてです。テーブルフォトに限らず、写真を撮るときには、何をどう表現したいか、テーマは何か、などのゴールを設定して、完成形のイメージを作ることが大切です。

何故ゴールを設定することが大切なのか

主な理由は以下の二つです。

・ゴールをできる限り具体的にしておくことで、あらゆる要素を決定しやすくなる。
・見る人にも主題や見せたい部分が伝わりやすくなり、印象に残りやすい写真に。

目標が曖昧なまま撮ろうとして、写真を撮るまでの過程で、スタイリングや構図などに迷いが生じた経験はありませんか。ゴールを設定して、予めイメージを作っておくことは、思い通りの写真を撮るために大切なポイントです。 何をどう表現するかなど、ゴールを決めると、光もアングルも構図もスタイリングも決めやすくなるのです。そして、見る人にも主題や見せたい部分が伝わりやすくなり、印象に残りやすい写真になると思います。
次の写真は特にゴールを設定せずに撮った写真です。この写真を見て、まずどこに目が行きますか。パンケーキを見せたいのか、奥のゼリーを見せたいのか、珈琲を見せたいのか、、全体的に雑然としていて、伝えたいことがよく分かりません。また仮にパンケーキを見せたいと考えると、左のブルーのカップが目立ちすぎるように思いませんか。

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次の写真を見てみましょう。こちらは同じパンケーキですが、主役のパンケーキプレートを見せたいことが分かるのではないかと思います。特に目玉焼きやシロップの艶を見せることで美味しさが伝わるように表現しています。(艶が見えるような光の向きやアングルにしています。)またスタイリングはアメリカの朝食をイメージしていて、そのイメージに合うものだけを使用しています。

名称未設定セッション7301049-Edit

写真の表現は自由なので、1枚目の写真の撮り方がダメというわけではありませんが、後者の方が伝えたいことが伝わりやすいのではないかと思います。最近はテーブルフォトを趣味で撮る方も増えましたが、テーブルフォトというのは、商品や料理のPRなど、何か目的があることも多いですよね。そのような場合は特に、イメージをしっかり固めて撮ることをお勧めします。
ゴールのイメージは頭の中に描けるならばそれでも良いですが、失敗できないような撮影の時には、配置(料理の場合は盛り付け)も含めて、ラフを描くよう心掛けてみましょう。

イメージが浮かばない時には、情報収集を徹底しよう

もしイメージが浮かばないような場合には、情報収集を徹底することをお勧めします。インプット量が多いほど、引き出しも増えていくので、日頃からアンテナを張っておくことも大切です。雑誌、本、映画、音楽、アート、インテリア、グルメなど、様々な情報が写真を撮る際のヒントになります。 一見写真とは無関係そうに思うことでも、インスピレーションの源になることがあるのです。
手っ取り早く情報収集したい場合は、ピンタレストも便利ですが、私自身の経験から感じるのは、一時的な情報収集よりも日頃から情報収集を心掛けている方が、自然と引き出しが増えて写真に応用できるようになるのではないかということ。良いと思ったものは、ストックしておきましょう。
イメージが浮かばないのはインプットが足りないからだ、と私は考えています。(あくまで私の考えですが。)前述したように、是非徹底してみてください。そのうち見えてくるものがあるんじゃないかなと思います。

次回は基本中の基本ですが、光の向きについて書こうと思います。次回もどうぞよろしくお願いします。



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