では、日本人はアフターコロナの世界でどうやって生きて行けば良いのか?(第六回(最終回))

■前説と本音

ミーちゃん「皆さんご機嫌いかがでしょうか?『では、日本人はアフターコロナの世界でどうやって生きて行けば良いのか?』。いよいよ最終ステージに入りました。アシスタントのミーちゃんです。アーアーアー♪」
ネコトク「よろしくお願いします。コメンテーターのネコトクです。最後のアーアーは何ですか?ツッコめないんですけど」
ミーちゃん「『聖歌ぽいBGM』ですよ。ラスボス戦ですから」
ネコトク「だから、ラスボスのつもりは無い、と言っているのに……。うーん、そういう『ふんわりと焼き上げました』みたいな事を言っても、すでに世情的にはシリアスに寄りすぎている気もする、世間の風向き的には。まあ、ここで私が『フハハハ!よくここまで辿り着いたな!』くらい言えば、また盛り上がりも違うのかも知れませんがね。ただ、ラスボスは最後は倒されちゃうじゃないですか」
ミーちゃん「そのためのラスボスですからね」
ネコトク「……私の場合、『(私も含めて)多くの人がどう生き残っていけるか』みたいな話だからね。逆ラスボスみたいなものですよ。まあ、私自身は倒されても構わないんだけどね。『今に第2、第3の私が…』という話でも無いし、大阪万博のコロシテくんのような『シテ…コロシテ……』という話でもない。最悪、大恥をかいてもアカウントを一つ失うという話だけだし。スルーされたらされたで良いしね、攻撃の矛先は向かわないわけだから。私自身のリスクは最小に抑えてある」
ミーちゃん「うわっ……そういうこと考えていたんですか?」
ネコトク「リスクヘッジは当然でしょう。この際だから、ある程度言っておこう。まずはその話からかな」
ミーちゃん「今回は、口上は短めにして下さいよ」
ネコトク「もちろん。順を追って説明するだけですよ。『人生、宇宙、すべての答え』が『42』と言われても訳が分からないじゃないですか。これも必要な段取りですよ」

■パ・ル・プ・ン・テ

ミーちゃん「では、段取り通りに、手際よくお願いします」
ネコトク「あいあいさー。まずはまたもやタレブさんの話だ。タレブさん自身も相当面白い人で語り出すとキリが無いのだが、今回は、『ソーシャル・ジャスティス・ウォリアー(直訳で”社会正義戦士”)』をやっている側面もある、という話をしよう」
ミーちゃん「フェミニズムの運動とかでもやっているんですか?なんか、対極的な印象がありますが」
ネコトク「まあ、『社会正義』と言っても、色々な考え方があるんですよ。タレブさんの場合は、例えば、『コーラなんて毒水を売るな!』みたいなことをやっている」
ミーちゃん「ブッ!マジですか」
ネコトク「大マジです。で、『学者の人とコンビを組んで、ペプシコーラの会長と議論した』みたいなことが本に書いてあるわけです。で、彼女は二人をノラリクラリとかわす訳です。そりゃそうだ、自分の発言が、ペプシコーラの株価に直結するわけだからね。大勢の従業員の生活に影響を与えることになる。しかも、目の前の二人は自分の首を取りに来ている訳で、株価にプラスに働くことはまず無い、下手に失言して株価を下げないように、いかに無難にこの局面を乗り切るか、に注力することになる」
ミーちゃん「……ま、まあ、そうでしょうね」
ネコトク「だからさ、例えば、芸能人が政治的発言をするとしても、『(メディア基準で)シャレで収まる範囲』であるわけです、通常は。というか、下手にクリティカルなことを言ったら、彼あるいは彼女を引き上げてくれた偉い人や支えてくれる関係者の皆さんにご迷惑がかかる可能性も高くなる、という話ですよ。あくまで商売として弁える必要はあるとは思うけどねえ。まあ、『芸能人だって人間だ、政治的発言をする自由がある』というのは確かにそうだし、『政治的ポジション・トーク』で食っていこうという戦略もあるとは思うが、何だかんだ言ってもリスクは高くなると思うけどね。『あいつは使いづらい』ということで一線を引かれる場面も出てくるだろうし。別に『政治的発言をするな』という話では無いですよ。するならば、プライベートか、匿名でやってみては、という話です。自分の発言内容に自信があるならば。『自分の商売上の看板を背負って政治的発言をするならばリスクを伴う』のは当然でしょう」
ミーちゃん「……まあ、その辺は大半の人は分かってる気もしますが」
ネコトク「『改めて言わないと分からない人もいる』と思いますしね。有名な話だが、以前、某社の社長がネットで匿名で活動をしていたわけです。ただし、誰かは公然の秘密として分かる訳ですよ。とすると、従業員はヒヤヒヤだったんじゃないかな、と思いますけどね。ポロッと失言したらどうなるか、みたいな。それから、クリエーター系の人で政治的発言をしている人もいるが、ちゃんと上のリスクを知った上でやっているのかな、という部分はある。筒井康隆が言ったように、作家というのは無頼だし、スターというのはあちら側の人だ。『通常の常識の外にいないと存在意義そのものが疑われてしまう』。ただし、あくまで大半は、『商業作家(商業芸術家)』でしょう、という事だと思うしね、いくら無頼と言っても、少なくとも体面上は法を守る必要はあるんじゃ無いですかね。それから、前にも言った通り、『すでにインターネットの時代が到来した』という話であり、『商業作家(商業芸術家)』という枠組みも結構崩れてきている、という話。あと、『ネットで実名で政治的に過激な発言をする』というのは、個人的には理解不能。『自分から刺されに行っているようなもの』じゃないですか。自殺願望でもあるんでしょうか、くらいかな。個人的には、有名人になって素性を晒すメリットよりもデメリットの方が大きい時代になってきているのではないかと思ったりもしますが。つまり、今までとは逆の論理になっている部分がある気もする。『有名人になりたい』という欲求こそがトラップという」
ミーちゃん「……政治的発言では無いですが、刺されて亡くなられた人もおられますしね」
ネコトク「だから、という訳では無いが、私は結構リスクを取って発言しているわけですよ。もちろん、リスクを取る意味はありますよ。『得られる経験値が半端ではない』という点でも。リスクを最小化しつつ、得られる経験値の最大化を目指す」
ミーちゃん「それがネコトクさんの目的なんですか?」
ネコトク「それも目的の一つ、という話です。で、今回の話、つまり、二本目の縄の話、ボトムアップの話は、ドラクエの呪文『パルプンテ』みたいなものなのですよ。別に、例えば、一本目の縄の話から『具体的に労働者として資本家とどう戦っていくか』という話でも無い。全く別の話です。結果的に今までの方法論は通じないと思いますし」
ミーちゃん「『パルプンテ』は『何が起こるか分からない』みたいな呪文ですね」
ネコトク「そう。『何も起こらない』のかも知れない。『何かとてつもないものを呼び出す』かも知れない。とか言うと、自意識過剰と言われそうですが、まあ、何というのかな。『今の(今までの)やり方だと日本は小さく冷えて固まってしまう』と思うんですよね。多分、大半の人は同意してくれると思うんですが。『よく平気だな、おまえらくんたち』と私は思うわけですが」
ミーちゃん「何ですか、その『頭痛が痛い』みたいな表現は」
ネコトク「じゃあ、どうするかというと、『不確実性を上げる方向』かな、と思う。つまり、可能性を広げる方向だ。『もしも地獄の真っ只中にいるのなら、そのまま突き進むがいい』というチャーチルの言葉では無いですけどね。『不確実性が上がっているのが現代の問題じゃなかったのか』と言われそうですが、『機会の平等』という面ではどうなのかな、というのが私の意見ですね。これも大半の方は同意してくれると思いますが。従って、例え、私のやり方が上手く行ったとしても、『山師の方々が大活躍』される可能性が高いわけですよ。Vtuberではないですけどね。今回の場合、ヤクザ屋さんや詐欺師さんも活躍される可能性も高い、上手く行った場合でもですよ。『~警察』やホワイト・ハッカーの皆さんの活躍を祈るしかないですね。どのみち、『何かの問題を解決すると何かの問題は起こる』わけです。じゃあ、今の閉塞状況を変えていった方がまだ可能性があるんじゃ無いか、と私は思うわけです。『パッとこの問題を解決しろ』と特にリベラル文系の方は言いますが(『やる気スイッチを押せ』とか『戦争を無くせ』とか)、魔法使いやドラえもんでは無いのでそれなりのコストを割かないと技術屋さんとしても解決出来る問題も解決出来ないのではないかと私は思うわけです。あと、バージョン0.1くらいの考えなので、デバッグするつもりで、ネコトクの間違いを見つけて頂くつもりで読んで頂ければ、と思います」
ミーちゃん「……んー。気のせいか、ネコトクさん、かなり自信がありそうですね」
ネコトク「まあ、上手く行かなかった場合は、問題は無いと思います。私が恥をかき、今の状況が続くだけです。上手く行った場合、どうなるか予想が付かない部分はある。ましてや『日本人は一斉に動き出すから怖い』みたいな話にも繋がってきますが、そうなると結構カオスになる可能性がある。だから念のためです。逃げ道ですよ。じゃあ次に、『今回の問題意識』について語ります」
ミーちゃん「分かりました」

■コネクション・デッドロック

ネコトク「ミーちゃんは、『団塊の世代』の人達の話って聞いたことがあるかな?」
ミーちゃん「『団塊の世代』は知ってますよ」
ネコトク「……じゃあ、別の言い方をしよう。『団塊の世代の人達がどういう論理や倫理で動いているか?』とか理解出来ている?」
ミーちゃん「……いえ。あまり話す機会もないですしね」
ネコトク「……私は逆に話す機会がボチボチあったりもしたので、話を聞いてみたりもしたのですが、かなり勉強になりました」
ミーちゃん「はあ」
ネコトク「当たり前だけど、世代が違うと今の価値観とちょっと違うのだな、と思った。まあ、私の価値観も今の価値観から見ると少し古いだろうけど。若い人はもうちょっと違う考え方をするから。で、なかなか面白いと思った話があるのだが、その話を中心に考えて、少し視界が開けた部分があった」
ミーちゃん「どういう話なんですか?」
ネコトク「自動車のディーラーの話。と言っても、お客さん側から見た話だが。その男性は何回も車を買い換えて乗り換えたのだが、同じディーラーに全部お任せしていた、という話。何が言いたいのかというと、『欲しい車があって~』みたいな話じゃなくて、全部丸投げしていた、と。他の団塊の世代の人に聞いたら、『それが普通、当たり前で、自分もそうしている』という話でした。逆に言えば、『丸投げは信頼の証』とも言えるのではないか、と私は思ったんだけどね。今でもそうしている人もいるかも知れないが、多分、ごく一部では無いかな、と思うんだが」
ミーちゃん「……」
ネコトク「つまり、『それだけ人との縁を大切にしていた』ということだと思う。左派の人が批判する現在やその前の『お友達内閣』はそういう価値観の延長線上にあるだろうし、『左派自身もその構造から逃れられていない』。出版やメディアも含めて、左派もコネクション重視の部分は大いにあると思うしね。『それを言ったら全員がそうだろう』ということになるのかも知れない。『人は一人では生きていけない』『持ちつ持たれつ』というヤツだね」
ミーちゃん「うーん」
ネコトク「ニートや引きこもりの最大の問題の一つは、『(そういう)人との縁を作っていない』から、セーフティーネットから外れていく、ことも大きいと思う。そして、現在では、ご存じの通り、より人間関係は希薄になっている。派遣社員は使い捨てだし、正社員だって怪しいものだし、ブラック企業で必死で身を捧げて頑張ったところで報われなかったという人も多いだろうし。まあ、ハイソな方々は、未だにご縁を大切に生きていけるだろうけれどね。そして恐らく政治家にとってはそういうご縁こそがキモだったりもするんでしょうけどね。そういう意味でも格差は思っている以上に広がっているし、日本の国力はパワーダウンしていると思う。で、面白いことに、……と言っては失礼か、米国もコネクション重視の側面がある訳ですよ。『アメリカ社会の分断』にしても、『ご縁』に恵まれている人と『ご縁』に恵まれていない人の差が開いている、『特に人種間で(あるいは性別やマイノリティかどうかなどで)』というのが左派の意識だろうし、『特に地方間で(あるいは世代間で)』というのが右派の意識のような気もする」
ミーちゃん「また、ザックリ言いましたね」
ネコトク「まあ、細かい検証はしていませんが、『大筋ではこうだろう』という予想みたいなもんだね。ものは言い様で、『ご縁』とも言えるけれども、『柵(しがらみ)』とも言えるわけだ。『柵(しがらみ)』が多くなりすぎると身動きが取れなくなっていく、そしてそれが極限まで高まったのが今の状態だと思う。私はこの状態を『コネクション・デッドロック』と呼ぶことにした」
ミーちゃん「おー、なんだか厨二っぽくてカッコ良いですね」
ネコトク「『コネクション・デッドロック』状態になると、『空洞化』していく訳ですよ。現状維持が目的化するんだからそりゃそうなんですけど。変革する理由がないから。例えば、簡単に言えば、テレビ局の社員とかですかね。日本の大企業もかなり空洞化していると思いますけどね。そういう意味では、大企業であれ大学であれ政府であれあらゆる組織が空洞化していく。理系は空洞化しにくいけれども(実務能力がどうしても問われるので)、それでも完全には空洞化からは免れていないのではないか、と思う。アメリカだと、『インテルの凋落』なんて予想していなかったことだと思うが、現状ではご覧の通りだし、逆に、マイクロソフトは良く持ちこたえているな、と思います」
ミーちゃん「……なんか、どうしようもないじゃないですか」
ネコトク「でまあ、一部のメディアでは、『ガラガラポン、ガラガラポン』と言う訳です。私はそれは乱暴な話だと思いますし、仮に『ガラガラポン』したところで、つまり、革命を起こしたところで、政治が有能になるのか、と言うとクオリティは今より下がる場合がほとんどだと思います。『じゃあ、どうするべきか?』というのが今回の問題意識です。では、その次に、私なりの回答(結論)を書いた上で、なぜそう思ったか、を書いていきます。……今回はかなり圧縮して書いている気もするなあ、我ながら。まあ、斜め読み位がちょうど良いんじゃないですかね。ミーちゃんも適当に聞き流す感じで対応よろしく」
ミーちゃん「分かりました」

■結論とその説明

ネコトク「まず、結論から言うと、『オンラインサロン』です」
ミーちゃん「はぁぁぁぁあ?そりゃ聞き流せませんよ?」
ネコトク「まあまあ、ミーちゃんの言いたいことも分かりますよ。『いよいよ怪しい商売に手を出すつもりか?』とか『神がどうとか言っていたしいよいよダメだなコイツは』みたいな感じかな」
ミーちゃん「いや、自覚があるならいいですけどね……いや、良くないか」
ネコトク「だから、ちゃんと説明はしますよ。別に誰かを丸め込もうとする意図は無いですよ。むしろ、『疑って、穴(バグ)を見つけて下さい』というのが私のスタンスですし。あと、私自身はオンラインサロンという商売をするつもりはありませんよ。むしろ、自分に向いているオンラインサロンに入りたい、と思っている感じなんだよね」
ミーちゃん「……ミーちゃん、ちょっとネコトクさんが何を言っているのか、分からなくなってきました」
ネコトク「じゃあ、もう少し整理して話そう。まず一つ目。今回の連載『では、日本人はアフターコロナの世界でどうやって生きて行けば良いのか?』の裏テーマは何だっけ?」
ミーちゃん「……『では、マネタイズするにはどうすればいいのか?』」
ネコトク「その通り。つまり、『オンラインサロンが(アフターコロナの世界で)マネタイズの方法として極めて有効な方法になるのでは無いか?』というのが私の考えです。あと、『私が自分に向いたオンラインサロンに入りたい』というのは、『ストリートファイター6』と同じ理屈ね、つまり、『要望』です。『正しい欲を持て』です」
ミーちゃん「……なんだか、凄く騙された気分です」
ネコトク「『自分でもどうかな、と思う結論』なんだから、そりゃそうですよ、落ち込むことはないですよ。だから、『なぜそう思ったのか』が重要だと思うんだけどね」
ミーちゃん「分かりました。説明して下さい」
ネコトク「……ちょっと説明は断片的になってしまう感じですね。『状況証拠を挙げていく』みたいな感じになると思う。じゃあ、まず、クールダウンするために、大枠の話、『ビジネスモデルの潮流から見たオンラインサロン』みたいな話から行こう。最近、『サブスクリプション(通称、サブスク)』という言葉がすでに浸透して一般化しているよね」
ミーちゃん「……『月額制のサービス』みたいな感じのヤツですね。まあ、『月額』に限らないですが」
ネコトク「まあ、意味合いとしてはそんな感じ。ただ、『定額制(で使いたい放題)』みたいな概念は昔からあった訳です。だから、ポイントはそこでは無いと思う。じゃあ、ポイントはどこか。『定額制で受けれるサービスの内容の変化』じゃないか、と思います」
ミーちゃん「ちょっとフワッとしすぎだと思います」
ネコトク「ミーちゃんに『フワッとしすぎ』とか言われてしまったら、身も子もない感じですね。そうだな……。書籍では、サブスクの議論で先進的なのはこの辺かな、思う。
個人的には、簡単にパラパラ眺めた程度ですが。

カスタマーサクセス――サブスクリプション時代に求められる「顧客の成功」10の原則 Kindle版
https://www.amazon.co.jp/dp/B07D7V5R8H/

タイトルからしてなかなか面白いと思ったのだが、『サブスクというビジネスモデルでは、”顧客の成功”が目的となる』というコンセプトが非常に面白いと思った訳です」
ミーちゃん「イマイチピンと来ません」
ネコトク「まあ、B2Bの話だからね。この場合、『コンサルやコーチングの価格破壊』みたいな意味合いが大きいんじゃないかな、と思うのだが。『コーチング』という流れも面白いと思う。イチローは『最終的には自分で自分を教育しないといけない時代になりました』と言っていますが、これはその流れを汲んでいると思うし、確かに、物事を成し遂げた人達や生き残っている人達は、大抵は、『(完全ではないにしても)鬼のような自己管理能力』を持っている訳だから、そこを外注しようという流れなのだと思う」
ミーちゃん「うーん」
ネコトク「じゃあ、それをB2Cに応用するのは当然の流れではないかな、と思うしね。という訳で、『オンラインサロン』という話になる訳です。現状、『コーチング』をテーマにした『オンラインサロン』もあまりないと思うが、そもそも需要もあまりないと思うが(本当に意識の高い人しか集まってこないだろうし、商売として成立するかは謎)、『学習』をテーマにした『オンラインサロン』はチラホラあるよね、という話になる」
ミーちゃん「うーん、今のオンラインサロンのイメージって、『カリスマがいて、そこにメンバーが集まってくる』という感じじゃないですか。何か、ちょっと論点がズレている気もします」
ネコトク「そう。まず、オンラインサロンという概念を日本で初めて提唱したのは、岡田斗司夫さんだと思うんですよ。まあ、まずはその功績は認めないといけないと思います。もちろん、『オンラインサロンなんて悪だ』と思っている人にとっては、『また怪しげな商売をしている』という感じなんでしょうけどね。ただ、私も過去に別の点で岡田斗司夫さんを批判したこともありますが、『オンラインサロンという概念を日本で初めて提唱した』という点では、功績はあったと思います(もちろん、『今の私の視点では』ですが)。つまり、何が言いたいのかというと、『オンラインサロンという概念自体、提唱者である岡田斗司夫さんによる定義に引っ張られている部分がある(無自覚で受け入れている部分がある)』と思うんですよ」
ミーちゃん「うーん、では、『オンラインサロンという概念の定義を変える』みたいなことをやりたいと?」
ネコトク「まあ、大枠ではそう。より正確に言えば、『もう少しオンラインサロンの用途を変えたら、面白いんじゃないかな』と思います。『オンラインサロン』という枠組み自体は、すでに社会に実装されている訳だから、ワザワザ私が設計も実装もする必要はない訳ですしね。ただ、使用用途を少し変えることによって、社会構造が少し改善されるのではないか、という仮説ですね、今回やりたいのは」

■他人に気に掛けて貰うことの重要性

ミーちゃん「じゃあ、具体的にどうしろという訳ですか?」
ネコトク「まず、その前に、事例を二つ挙げよう。まず、『ホリエモンはスナックが好き』という話」
ミーちゃん「はぁ……」
ネコトク「彼のメルマガで『なぜスナックが好きなんですか?』みたいな質問があったのですが、たわいもない答えでした(他の人の質問なので、ここには転載出来ませんが)。で、私から見ると、『客商売なりに、気を使ってもらえるから』が本質的な理由ではないか、と思う訳です」
ミーちゃん「はぁ」
ネコトク「だって、ホリエモン自身も敵が多い人だし、有名人でしょ。首を狙ってくる人もいるだろうし、陥れようとしてくる人もいるだろうし、失礼な対応をされる場合もあるでしょう。なかなか気が抜けない、油断出来ないと思いますよ。彼の仲間内なり会社内でもトップを張らないといけない訳だしね。と考えると、『お金を使って、商売として接して貰った方が楽』なのだと思いますよ。もちろん、多少、油断した発言をしたところで、オフレコになりますね。逆にそれをやらないと、店の信用に関わると思うし。まずそれが一点目」
ミーちゃん「はあ」
ネコトク「二点目は私の個人的な体験談。いよいよ佳境気味のプロジェクトの現場に、研修を終えたばかりの別の会社の新人が入ってきました。で、一ヶ月位佳境が続いた後、彼は、『風邪を引いた』ということで、一日休んでから、その後も二、三日出勤してこなかった。そして四日目あたりに顔を少し出して、廊下でリーダーに、『このたびは退職することになりました』と伝える訳です」
ミーちゃん「……」
ネコトク「で、リーダーが『どうしたの?』と聞くと、『鬱病になりました』と。また、『どうして?』と聞くと、『風邪で寝ていても誰も気に掛けてもらえなかったから』と言われたと。で、リーダーが私に聞く訳です。『意味分かる?』。私は『分かりませんねえ』と答えた訳ですが。私もそれどころじゃない訳ですからね(『それどころ』と言うのも失礼だと思いますが、現場の感覚はそうだし、現場の人なら何を言っているのかは分かると思いますが)。今考えると、まさに人間関係の繋がりが弱くなっている。飲みにケーション自体も少なくなってますね。個人個人が凶暴なグローバル資本主義システムによって各個撃破されている、という話なのかも知れませんが」
ミーちゃん「……そこをオンラインサロンで何とかすると?」
ネコトク「まあ、そんな感じだね。疎外感や社会から見捨てられているような感覚が多少は和らぐんじゃないですかね。従って、『コーチング』よりも、『ケア』の方が需要がないですかね、という話ですよ。『お金を払って面倒を見てもらう』という商売が成立するのではないかという話です。あれ?ミーちゃん、少し目の色が変わった気もするね、興味が出てきたのかな」
ミーちゃん「猫ですからね、仕方が無いですよ」
ネコトク「例えば、『シングルマザー用のオンラインサロン』を作るとして、『一人で悩まないで下さい、子育ての問題から経済的自立への道に至るまでケアします』みたいな方向性。会員の規模は50人くらいとしましょうか。月5000円で、週一回一時間のボイスチャットによるカウンセリングを受けられる。Slack上の質問等は24時間以内に回答します。会員同士でもおしゃべり可能です(ただし、自己責任で)。とすると、主催者の人は月25万円の収益がある訳ですけど。あれ?ミーちゃん、また目の色が変わった気もするよ」
ミーちゃん「猫の目ですからね。そりゃあ、クルクル変わりますよ」
ネコトク「別に、『シングルマザー』でなくても良いしね。『年配の方』専門でも良いし、『小学生』専門でも良いし、『(孤独な)大学生』専門でも良いし、『ニートからの自立(これはコーチング的意味合いも大きいかも知れないが)』専門でも良いし、『年収3000万以上』専門でも良いと思う。多分、需要はあると思うのだが。もしかしたら、単に『(荒らされないで)おしゃべりしたいだけの人』みたいな需要もあるかも知れない。ね、『日本人が一斉に走り出さないか少し不安になる』じゃないですか。『話がうますぎる』ような気がしなくもない。匿名掲示板のおまえらくんたちに相談するのも良いのだけれども、いや、良くないか。おまえらくんたちは粗暴だし(私も含め)、私にはそんなに適切な行動には思えないけどね、おまえらくんたちに相談にする事自体、ちょっと違う気もする。ネットの無料地帯・無法地帯の領域は『品質を保証しない代わりに出来るだけ干渉するべきでは無い』と思うしね。それならば、『キチンとお金を払った上で、礼儀を守って相応の対応をしてもらえるプライベートな場』があっても良いと思う」
ミーちゃん「……まあ、『分からないこともない』位の意見ですね」
ネコトク「補足するために、少し引用します。

民衆世界の自立性というとき、それをいわゆる共同体に直結してしまうのはよろしくないと思います。共同体は成員の生存を保障するかわりに、強い規制を成員に課します。民衆の共同というのは、いわゆるムラ共同体のような社会の約束事、生きるための装置だけを意味するものではありません。民衆にとって共同体とはいまでいう滑りどめ、セーフティネットみたいなもので、そういう外的な枠組みのほかに、民衆の心性、生活習慣・伝統に根ざす共同というものがあるのだと思います。そしてそれはそれぞれ個人の自発性・能動性で、あえていうなら創造の力でもあると思います。
坂口安吾は私の好きな作家ですが、「政治は実際の福利に即して漸進すべきものであり、完璧とか絶対とか永遠性のものはない」、しかるがゆえに党争に走るのは無意味だと述べた上で、こう言っています。「何故にかかる愚が幾度も繰返さるるかと云えば、先ず『人間は生活すべし』という根本の生活意識、態度が確立されておらぬからだ。政党などに走る前に、必ず生活し、自我というものを見つめ、自分が何を欲し、何を愛し、何を悲しむか、よく見究めることが必要だ」。自立した民衆世界とは、自分が何を欲し、何を愛し、何を悲しむのか、よく知っていて、そのことの上に成り立っている世界なのです。そういうことについて、自ら苦しみ自ら考え、先輩・同輩の言うことなすこともよく見、よく聞き、それぞれ自得するのであって、そういうことに関してお上や政府、学者や言論人から世話を焼いてもらう必要がないのです。
むろんその世界には、いさかいも犯罪も悪徳も存在しておりますが、そういうものも含めて世界は自分のもの、仲間とともに自分が創ってゆくものなのです。伝統や習慣に助けられるからといって、その奴隷になるわけでなく、そういうものも活用して、おのれが生きることを自分で決定するのです。

渡辺 京二. 近代の呪い (平凡社新書 700) (Kindle の位置No.259~). 平凡社. Kindle 版.

私は、『(グローバル資本主義システムによって各個撃破されないためにも)インターネット後の世界というのは、こういう世界にまたなっていくのではないか?』と言うか、『歴史は韻を踏む』のではないかと思います。ただし、共同体は強制力を持つものでは無く、時間や空間の制約を超えて複数にも所属出来、『所詮はお金の関係』と割り切ることも出来る。テレワークの孤独に苦しむ人も、例えば、『気軽にダベれる別のコミュニティにも所属してみる』という選択肢もありなんじゃないでしょうか。つまり、共同体と人間的な自立に関しては、『インターネットに半分沈むような形で実現する』ような気もします。まだ続きます」
ミーちゃん「どうぞ」
ネコトク「結局、前回、じゃあ、GAFAに対してどう対抗していくのか、というのは個人個人ではどうにも出来ない凄く大きな話で終わりましたが、実際、現実的に日本が出来る対GAFA戦略として、『GAFAに対抗して巨大なプラットフォームを作る』のでは無く、『小さな共同体を大量に作る(自分の状態を複雑化するという弱者の戦略)』という話も視野に入れています。もっとも、必殺!『『『アマゾン・エフェクト!!!!』』』をまず最初に食らったのは米国内の小売業者である訳ですから、恐らく、(日本も相当怪しいですが)米国の地域社会というのもかなり崩壊気味ではないかと思うので、米国においても小さな『オンラインサロン』から作り上げていく共同体の流れ、というのがあっても良いのかも知れません(米国の状況はそこまでチェックしていませんので、すでにそれなりにあるのかも知れませんが)」
ミーちゃん「なるほど。で、これで終わりですか?」
ネコトク「いや、これが今回の『オンラインサロン』論の1段目です。結局、人間というものは、『気遣い(忖度)』というものを欲しがる生き物なんでしょうね、と思います。ただし、『経営判断に忖度を入れるべきではない』という話が、ホリエモンの『忖度は必要ない』という話だと思いますし、任天堂のレジェンド経営者の山内さんが同族経営を拒否したのもそういう理由であるからだと思います。最後に2段目を語って終わります」
ミーちゃん「分かりました」

■日本企業は復活するか?

ネコトク「まず、『カラオケ業界が厳しい』という話なんですが」
ミーちゃん「……意外なところからお話しが始まりますね」
ネコトク「で、ふと思ったのは、『カラオケ・ウタ・ウタウー秋葉原店、今月の歌姫は!』みたいな企画をYouTubeのチャンネルでやっているお店があっても良いと思いましたし、『リアル店舗自体、一つのプラットフォームである』という考え方が弱いのかも知れないな、とは思ったんですが。店舗単位でメディアを持てる時代という意識が薄いのかも知れない。ヒトカラで自撮りしてYouTubeで公開している人もいる訳で、自分のPVとかお金を払って撮ってもらって、お店のチャンネルで公開してもらえる、みたいなサービスがあっても良いと思いました。『Vtuberになれる』カラオケ店とかあっても面白いとは思いますが。もちろん、出来れば、芸能界にコネのある店長さんやカリスマバイト店員がいるのが好ましいし、『オンラインサロン』みたいなサブスクで、例えば、彼らの指導を受けれる、みたいなモデルがあっても良いのかも知れない。まあ、ゲームセンターでは、『ゲーセンミカド』のチャンネルがあったりもしますが」
ミーちゃん「……ミーちゃんとしては、少し興味があるかも知れませんね」
ネコトク「とすると、これまた苦境のアパレル店なんかも、客に試着して頂いて、インスタで、『今月のナンバーワンモデルは!』みたいな流れもあっても良いのかも知れないし、子供の服ならば、親御さんも喜ぶでしょうし、お孫さんの姿を見たいご年配の方も喜ぶかも知れない。ファッション業界にしても、『読者モデル』が話題になったりもしましたが、『プラットフォーム(メディア)が雑誌単位から、リアル店舗単位に変わることでよりきめ細かい対応が求められる』部分も当然あると思います。服のサブスクもあるみたいだし、そういうのと組み合わせれば面白い気もしますね、まあ、『オンラインサロン』と組み合わせるのは難しいかも知れないですけど」
ミーちゃん「……あとは、外食とかは?」
ネコトク「外食はなかなか難しいね、確かに。これも『オンラインサロン』モデルではキツいかもね。何か活路はありそうな気もするが、今の私には力不足の問題ですね」
ミーちゃん「(あ、逃げた)」
ネコトク「で、もうちょっと視点を変えてみると、別に『企業がオンラインサロンをやってもいいんじゃないか?』と思うんですけどね。結局、これが現実的に日本企業が出来る対GAFA戦略かなと思うんですが」
ミーちゃん「すでに存在しないんですか?」
ネコトク「先駆者はいます。ただ、現状、尻つぼみ気味かな、とは思いますね」
ミーちゃん「まあ、確かにあまり聞いたことはないですね」
ネコトク「じゃあ、例えば、セガがオンラインサロンをやると。会費は月2000円くらいとしましょうか。ザックリ、一万人会員になるとして、月2000万円自動的(という訳でも無いですが)に入ってくる訳です。『セガならやるかも知れないな』と思ったので、最初にセガを例に出した訳ですが。もっとも、今度出る『ゲームギアミクロ』、『アストロシティミニ』、『サクラ革命』などを見ると、私の視点では、正直、『商品の企画開発論自体どうなんだ?』みたいな部分はある。まあ、実際結果を出すようであれば、私の方が考え方を修正する必要がありますが。『Switchはなぜ売れたのか?』と言ったら、『(最大の理由としては、据置機的にも携帯機的にも遊べるので)消費者にとって美味しい話に見えた』ということだと思います。『買い物をする』ということは、『商取引』な訳であって、『美味しい取引(魅力的な取引)』に見えないのであれば、消費者もそんな取引には乗ってこない訳ですよ。『PlayStation5がなぜ爆発的に予約が入ったのか』と言ったら、『美味しい取引(魅力的な取引)』に見えた、ということでしょうし。だから、特典は、例えば、(アコガレの)商品の企画開発に一部参加出来るとか。α版のレビューに参加出来るとか(守秘義務はもちろんあります)。開発者とやりとり出来るとか。もちろん、目に余る行動をする会員さんにはご退会願います。『会費を払う(身銭を切る)』ことを要求するだけで、すでにある程度のハードルは超えている訳ですから、ユーザーの忠誠心というのはある程度は期待出来るとは思いますが」
ミーちゃん「……うーん、確かに、セガならやりそうな気がしないでもないですね」
ネコトク「それだけでは無くて、出来れば、『仕事の一部を委託してリモートワークしてもらう(報償はもちろん払う)』とか、『滅茶苦茶出来る人』だったら、『スカウト』しても良い。『社内の空気に影響を与えたくない』と言うのならば、そのままリモートで働いて貰っても良いし。あ、なんか、最後の最後でかなりアフターコロナっぽい話になってきましたね。もっとも、『オンラインサロン』が話のベースですから、『もう少しオンライン化を促進させてはいかがでしょうか』という話なんですが。政府もオンライン化のムチばかり振るっていないで、アメも与えれば良いと思うんですけどね。ただ、そのアメも『利権込み』でしょうから、痛し痒しなんでしょうけど。ただ、全然関係無いのですが、トラックの運転手とか、例えば、『荷物の積み卸しをロボット化する』ことで、『引きこもりでも出来る仕事(言い方に語弊があるかも知れません、すみません)』になる気もするんですが、そういうところに助成金を出す、とかしないんでしょうか。『投資が下手だ』としか言いようが無いのですが」
ミーちゃん「……うーん(苦笑)」
ネコトク「そもそも、『ペーパーテストや面接、学歴だけで相手が自社に必要な人間か判定せよ』という前提条件が無理ゲーだと思いますし(一定の基準にはなるのは認めますが)、そういうやり方の行き着く先が『コネクション・デッドロック』による企業の空洞化、そして誰もいなくなった、になるのであれば、改めた方が良いと思いますし、ネット時代に適合していった方が最終的には勝つと思いますけどね。企業も半分とは言わないまでも、多少なりともネットの海に沈める必要性というのは出てくるのではないでしょうか。誰の目から見ても明らかなように日本企業の商品の企画開発力自体、落ちています。私はそれが最大の問題だと思います。よく、『AIが仕事を奪う問題』みたいな話もありますが、私個人としては、『今の方法論のAIでは、”御用聞き(小間使い)”は出来ても、”お膳立て”は出来ない』と思います。問題の本質は、『コモディティ化』という現象自体が、『コモディティ化』していることなのかも知れません。ただ、日本企業の方法論自体、『”お膳立て”された上での”御用聞き(小間使い)”』の発想から抜け出していない気もしますし(『決算が四半期になったことで中長期的視点がより持ちにくくなった』という部分はあるにしても)、GAFAがあれだけ凄いのもそれだけ”お膳立て”の力が凄いのだと思います、プラットフォーム事業然り。それならば、『個人で小さなビジネスの試みを続けながら、変化の遅い仕事に就くのもありではないか』というのが私の前回の連載の主旨でした。そういう意味では、『一般小説があまり売れなくなり、なろう(小説家になろう)の小説が馬鹿売れする』みたいな構造のように、多分、日本企業の商品の企画開発の方法論自体、もう古くなってきているのかも知れないと思います(通用し難くなってきているのかも知れない)。ましてや、『コネクション・デッドロック』による空洞化が進行している訳ですし。企業の負け続きなのに同じやり方で勝とうとすること自体、私はすでにおかしいと思います。少なくとも、『状況が変わっている』と認識しないとどうしようも無い気もします。”日本の大企業は10年も持たない”とか他人事のように言っている場合なんでしょうかね」
ミーちゃん「……保守的な日本企業ではまず受け入れらないのでは無いと思いますけど」
ネコトク「確かにそれはそうですね。ただ、こういうやり方で勝つ企業が出てきたら、『右向け右』するんじゃないかと思いますけどね。もっとも、念のため書いておきますが、『企業の都合の良いようにユーザーにただ働きさせる』ようであれば、オンラインサロンの会員は減っていくと思います。すなわち、オンラインサロンの収益も減っていくと思います。神の見えざる手ですね。あくまでファンあっての企業でしょうし、そういうファンベースが無いとキツい時代になってきていますよね。口コミで悪評はあっという間に広がります。逆に、ユーザーの都合の良いように踊らされて『タコ壺化』して閉じていく可能性もあると思いますが。その辺は正直、未知数です」
ミーちゃん「……何とも判断しかねます」
ネコトク「じゃあ、任天堂がオンラインサロンをやるとしたら、国内だけで100万人クラスで集まるでしょうし、日本企業にこだわらずにアップルだったらそれこそワールドワイドで1000万人クラスでしょう。収益を考えるととんでもないことになる訳です。『じゃあ、どうやって集団の統制を取るのか』みたいな新しい問題も出てきますが。あとは、企画コンペやクラウド・ファウンディングなどと組み合わせて(あるいはスポンサー(パトロン)として身銭を切らせて)、『ソニーに俺のソニーを実現させる』みたいな方向でも良いし、儲からないとされるアニメ制作会社もオンラインサロンと組み合わせてゴニョゴニョやれば、ファンベースで多少はアニメーターに還元出来る構造も作れそうな気もしないでもない。二次創作の何かを売れるとか。『ネットを利用してどうやって、創発的な仕組みを実装していくか』が問題だと思いますし、やり方次第では、未だに世界は『夢がひろがりんぐ』だと私は信じています。では、ご清聴有り難うございました」
ミーちゃん「という訳で、無料版はここまでです。『プレミアム版は気長に待っていただきたいです』ということでした。ではでは、『当たるもホッケ、当たらぬもホッケ』と言ったところでしょうか。皆様のご幸運をお祈りします」

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