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非常勤(オンライン講義歴1年半)の徒然:成績評価の不服申し立て申請への雑感

 昨日に引き続きの更新(…忙しいんだけど,そういうときに部屋の片付けをしたくなる性分でね).今日も成績評価の不服申し立て申請についてつらつらと.

 実はコピペ学生の分際で不服申し立てを振り込んでくる大馬鹿者はそれほど多くなく,そちらは昨日の投稿に書いたとおり,届いた時点で事務的に大学に返して終了.

 それよりも圧倒的に多い,不服申し立ての典型的な内容はこんな感じなんですな…

1.講義は全部出席しました
2.コメントペーパーは全部出しました
3.レポートも真面目に書いて納得いくレベルのものを提出しました
4.それなのに評価「不可」はおかしいので再調査してください

 …という,Twitterの呟き1個分の文字数にも満たない申請書が多いこと多いこと…(体感的には全体の8~9割)…いや,もう少し何か書いてよ…っていうか,出席してレポート出したら単位貰えるの?大学生にもなって,なに甘いこと言ってんの…?

 1については「3分の2以上の出席が必要と大学で決まっている」ので,所定の回数の出席は(当たり前の)最低条件なんですよ.それが満たされていない場合は自動的に不可になるだけなのです,そこんとこ,わかって(※病気や教育実習といった欠席理由でもあれば代替レポートとか書いてもらうことはあるけれど).

 2については毎回少しバリエーションを付けた出題をしてまして,例えば「指定の文字数以上書いて提出すればOK」レベルのものもあるので,言ってみればボーナスステージですよ.コメントペーパーで減点される人はあまりいないので「きちんと計上してますよ」とお返事して終了.コメントペーパーは一般教養科目だけにしか設定していないけど「ここで点数を稼いでレポートの負担を楽にしてね」というわたしの優しさステージなんだ,それをわかってくれるかな?…まあ,それでも出席回数分の満点を取れない学生とかたまにいるんだけどさ(≒出し忘れ),うっかりにもほどがあるからね?

 3が実は1番問題で,不服申し立てを自信満々で申請してくる学生ほど,自分のレポート作成能力や文章力を過信していて,でもそれはたいていが自己満足の塊.というか,こちらから提示したレポート課題の文字・文章をしっかり読んでいないんだろうか?と思うくらい重要なポイントを外しまくり、そのあげくに課題の内容を勝手に読み替えちゃう学生までいる(ここまでくると自分流に改変するなー!としか言いようがない)のですが,内容が不十分なら不合格にするしかない.それ以上でもそれ以下でもない.

 4については「1~3の状況を踏まえて不可にしました」とまとめるのですが,これまでは申し立てに対して,少しでも学びの機会になるのなら…と一抹の期待をしつつ,申請書に書かれた申し立てに対して,その十倍以上のコメントを書いて返していたんですが…でも今年はもう止めることにしました.

 実は試験の採点終了後に,全体の評価・間違いのポイントなどについてまとめた(短くない)総括を学生に配っていたのですが…どうやらそういう総括は読んで欲しい学生にはあまり読まれていないか,読んでもいても自分事としては気づいてくれないみたいで,不服申し立てが減らないあげく,Twitterの呟き1個分未満の申請が増える一方…それじゃ意味ないよね.そういうわけで「あとは配った総括の方を見てね」で終了にしちゃいました,よっぽど書きたい内容がない限りは.

 もちろん,総括の文章一つ一つと自分のレポートを見比べて「これは該当する」「これは該当しない」と自己分析した内容を,いろいろびっちり書き込まれたエネルギッシュな申し立てが来ることがたまーにあるので,そういう剛速球には全力で打ち返しますよ.

 全力投球の申し立てにはたくさんのお返事を,そうでない申請書はそれなりに.それでいいじゃない,時間は有限なんだもの.(ささを)

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 不合格学生からの不服申し立てに対する同様の思いは,いろいろな先生方の呟きで繰り返し繰り返し見ることがあり,完全同意しかないことも多々…

 いろいろな先生方が同じ思いを抱いている…

 同じ思いの元凶については上記のツイートも参考になります…(一部しか引用してないので大元の連続ツリーの参照推奨)

 せめて!なぜ!「真面目に出席してレポート書いたのに」という考え方がそもそも勘違いであることが学生の間で共有されないのだ!?…コピペがダメと言うこともをシェアして欲しいけど(コピペはダメ!絶対),真面目にやれば単位が来ると思っている人にはその勘違いを知っておく方も大事だなあ…と思うこの頃です.



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