先祖、紫式部を詠んでみた/ある歌人神官がみた明治(8)
今回は小ネタです。大河ドラマ「光る君へ」放送にあわせて。
歌集で唯一、取り上げられている歴史的人物
私歌集なのだから、自分の好きに詠んでいいとは思う。「葦の舎あるじ」はお気に入りのモチーフは習作を重ねていたのか、何度も取り上げてブラッシュアップしている様子がある。
たとえば第4回でとりあげた「砧」なんかは、明治27年に詠んだものとほぼ同じシチュエーションを、明治30年に改めて詠んでいる。
個人的な好みでいうと、最初の歌が実直な感じでいい。秋の夜長、砧打ちに疲れてふ