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究極の一人遊び、名作朗読×脳内劇場

最近YouTubeで青空文庫の朗読を聴くのにハマっています。

青空文庫とは、有志の方々が著作権切れや自由に読んでもらって構わないとされた作品をテキスト形式で電子化しインターネット上で誰でも読めるようにしてくださっている大変ありがたい電子本サイトです。

数多の古き良き名作たちが気軽に読めるので、かれこれ15年以上お世話になっています。
いつもありがとうございます。

そんな私、つい先日「著作権の消滅した作品ならYouTubeに朗読が上がっているのではないか」と、ふと思い立ちまして。
何となく検索してみたところ本職のナレーターの方の朗読動画がごろごろ出てきました。

読書以上に時間がかかる朗読の傾聴にはこれまで特にメリットを感じなかったのですが、いくつか聴いてみるうちに新たな楽しみ方を見つけたのです。

耳で聴くのは活字を目で追う以上に物語の脳内再生が容易で、朗読を聴きながら「この登場人物のこの人となり、これはこの俳優に演じてもらいたい」と頭の中で思うままにキャスティングします。
これだけでめちゃくちゃ楽しい。
そしてそのキャストによるドラマをそのまま脳内劇場で上映するのです。

この究極の一人遊び、とっても楽しいです。

最近の脳内劇場ヒット作

江戸川乱歩『蟲』

幼少期より厭人癖のある主人公は高橋一生さんのイメージだったのですが、最近は俳優・髙橋海人が私の中でとても熱かったので海ちゃんに脳内主演してもらったわけですが。

が。

この作者、このタイトルからお察しの通り、私の頭の中で海ちゃんが人を殺めてしまいました。
キラキラかわいい海ちゃんはそんなことしない!と思うかたわら彼は今、春クールのドラマ『だが、情熱はある』でオードリー若林を達者に演じているので鬱屈として狂気を孕んだ役も絶対にやれると思う。
「そんなことしない!」と思わせるアイドルとしての彼があるからこそ俳優としてはあの素晴らしい目ヂカラを歪な欲で輝かせてほしい。

渡辺温の『氷れる花嫁』

豪華客船に乗って新婚旅行に出た夫婦に起こる悲劇の物語ですが、絵面がだいたいタイタニックなのでこれはぜひ廉くんに演じてもらいたい。
キンプる。で声優の浪川大輔さんをゲストにお迎えし『風と共に去りぬ』の吹替に挑戦していた回がありましたが、私個人的には廉くんに『タイタニック』のレオ様の吹替をしてほしくてたまらないのですよ。
何なら吹き替えと言わずジャックを演じてほしい。
廉くんのタイタニックめちゃくちゃ観たい。



そして渡辺温と言えば『アンドロギュノスの裔』

渡辺温作品の中で一番好きなお話です。
純情と不純と不憫と誠実が混在するY君は絶対に神くんがいい。
このほろ苦い青春の1ページには、神宮寺勇太の男らしさと美しさがよく似合う。



青空文庫の朗読を聴くのにハマっているというよりは脳内劇場が大盛況で人生楽しいよってお話。

あくまで私の脳内劇場なので、この時ばかりは推しが私だけの役者になるのだと思うと脳汁がどばどば出る。

それに加えて誰にもおすすめできないけど自分はとても満たされる趣味の話を勝手にできるnoteという場のありがたさよ。

こんなことを楽しみに日々を過ごしてるなんてあまりにも隠の者丸出しで、絶対に人には話せない。

でも私は毎日楽しい。

ありがとう。

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