イモージェン・プーツ フィルモグラフィ 2005 - 2011
1989年6月5日、英ロンドン生まれ。くっきりとした眉と印象的な青い瞳、つんと上を向いた鼻、笑うと左右に裂ける大きな口。世間では美人女優とされていますが、私はあんまり美人さんだとは思わない……と言うか、私の『美人さん』の定義に当てはまらない。瞬間的にはかわいそうなぐらいブスだなあと思うことすらありますが、それも含めて愛しい(≠かわいい)女優さんです。そんな彼女=イモ子のフィルモグラフィを、日本公開作品に限って紹介させてください。
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Vフォー・ヴェンデッタ (2005)
ジェームズ・マクティーグ監督、第三次世界大戦後のイングランドの全体主義国家とテロリスト(ヒューゴ・ウィーヴィング)を描くディストピアもの。
イモ子の劇場映画デビュー作で、同性愛者として処刑された女優(ナターシャ・ワイトマン)の少女時代を演じています。大して記憶に残る演技ではないですが、現在とあまり印象が変わらないですね。
28週後… (2007)
「28日後...」の続編となるホラー映画。この映画でファンになりました。共演はロバート・カーライル、ジェレミー・レナー他。『パート2は駄作』のジンクスに当たらない秀作です。
修学旅行で国外に行っていたためウイルス感染を免れた姉弟のお姉ちゃん役。弟(マッキントッシュ・マグルトン)の面倒を何だかんだちゃんとみてあげる自然な演技がよかったです。
僕と彼女とオーソン・ウェルズ (2008)
ザック・エフロン主演のドラマ映画。若き日のオーソン・ウェルズ役のクリスチャン・マッケイの演技が高く評価されましたが、日本では劇場未公開でした。
見た記憶はあるのですが、印象にまったく残っていません……。
汚れなき情事 (2009)
リドリー・スコットの娘ジョーダンの本格的監督デビュー作。人里離れた女子寄宿学校にスペインからの転入生(マリア・バルベルデ)がやってきて…というお話。身も蓋もない言い方をすれば、レズビアン映画。
生徒の1人を演じています。ファンとしてはもっと見せ場を作ってほしいところですが、まあ映画自体がいいですからね…。
ソリタリー・マン (2009)
マイケル・ダグラス演じる好色ろくでなしジジイを主人公とするコメディ・ドラマ映画。個人的にダグラスがあまり好きでない(父カークは好きなんだけど)ので、見たはずですがあまり記憶に残っていません。
ダグラスの彼女(メアリー=ルイーズ・パーカー)の娘なのに、助平なダグラスにヤラレちゃう女子大生を演じています。この作品の頃から、ロンドンを出てニューヨークに住むようになったそうです。
センチュリオン (2010)
「ドッグ・ソルジャー」「ディセント」のニール・マーシャル監督による歴史アクション映画。主演は「バイオレンス・レイク」「イングロリアス・バスターズ」のマイケル・ファスベンダー。英国制作らしく重厚な作品ですね。
部族から追放された魔女を演じます。結構重要な役ですが、無言の女戦士を演ずるオルガ・キュリレンコが全部持ってっちゃってますね。
チャットルーム (2010)
中田秀夫監督が英国でメガホンをとったサイコ・スリラー映画。主演のアーロン・ジョンソンは同年の「キック・アス」で人気を得ますが、こちらではダークなクソガキを演じています。個人的に一番嫌いなタイプのサイコパスキャラなので、なかなか改めて見ようという気になりません。大人もクズだけど、ガキも大概よな、という映画です。
チャットルーム仲間の1人を演じています。
ジェーン・エア (2011)
シャーロット・ブロンテの小説の映画化。昔から何度も映画化・舞台化されています。評価も高い映画ですが、原作がいいですからね。
演じるのはロチェスター(マイケル・ファスベンダー)と表向きいい仲のブランシュ・イングラム嬢。家柄のいい美人だが、お高くとまったキャラクターはイモ子には合ってないかな。映画の中でも特に印象に残るキャラ作りはされてなかったと思います。ファスベンダーとは「センチュリオン」でも共演しました。主人公ジェーンを演じたミア・ワシコウスカは、イモ子が尊敬する女優の1人だそうです。
フライトナイト/恐怖の夜 (2011)
1985年のコメディ・ホラー「フライトナイト」のリメイク作品。主演はアントン・イェルチン。1985年版でクリス・サランドン(「チャイルド・プレイ」の刑事役。本作にもカメオ出演しています)が演じた吸血鬼をコリン・ファレルが演じています。
演じるのはイェルチンのガールフレンドで、1985年版ではアマンダ・ビアースが演じた役。イェルチンとイモ子は「グリーンルーム」で再び共演します。