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【読書メモ】科学がつきとめた「運のいい人」/中野信子

運を脳科学の面から考える。
題名からそう期待して読み始めましたが、
自分的には既に知っていた内容も多く、
いわゆるメンタルハック本初心者向けかな、と。

しかし、いいことを書いていて、
初めて知った知見もあったので
記事にします。

1.「運がいい人」の脳の状態

「笑う門には福来る」
「類は友を呼ぶ」

この諺が全てを物語っているかと。
簡単かつ乱暴に説明すると、
運のいい人は脳の報酬系がいい具合に刺激され、脳内の状態が整っている。
運の悪い人は脳内にストレスホルモンが溜まりがちな状態となっている。
スピリチュアル的に言えば、
良い波動は良い波動を引き寄せ、
悪い波動は悪い波動を引き寄せる。

脳に良いホルモンが分泌されるには、
どのような考え方を持つべきかが本書では挙げられています。
その具体的内容は、巷のメンタルハック本でよく言われている内容ですが、
より楽に生きるために大切な内容だと思います。

2.「祈り」の効用

「祈る」ことについて、今までの私は意味のないことだと思っていました。
(なので、神社やお寺等に行っても願いを祈ることはせず、まず、挨拶をして、日頃の感謝を伝え、向こうから何かメッセージがあればそれを受け取る、という行動パターンをとっています。
考えてみてください。
見ず知らずの人から自分に対して、自分には関係のない無理な願いが実現するよう祈られたら困りますよね?)

しかし、「よい祈り」をすると
ベータエンドルフィンやドーパミンなどの脳内快感物質が分泌されるとのこと。

まず、「よい」祈りとは?
それについて本書では、
自分が叶えたい願いにより、自分以外の他人も幸福になれる内容か、と述べています。
逆に悪い祈りとは、「誰かを蹴落としたい」といったような内容とのことです。

では、そのよい悪いは誰がどのように判断するのか?
脳には「前頭前野内側部」という部分があり、
そこでは自身の行動の評価を行っているとのこと。
その評価の対象は祈りの内容にまで及ぶとのこと。
前頭前野内側部がよい祈りと判断すれば先述した脳内快感物質が、
悪い祈りと判断すればコルチゾール等のストレス物質が分泌されるとのことです。

太古の昔から人類は祈り続けていますが、
それには合理的な効果があったのだな、と。

そして、誰みていなくても、自分のことは自分がよく見ているんだな、と。
悪いことをして誰も見ていなくても、自分がしっかり見ている。
逆に頑張っている自分を誰も見てくれなくても、自分はしっかり見ている。

とにかく、祈ることにお金はかからず、特別な準備も必要ないので、これから実践してみたいと思います。

それはで。

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