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【読書メモ】哲学入門/戸田山和久

新年明けましておめでとうございます。
今年も宜しくお願いいたします。
そして、災害により被害を受けられた方には謹んでお見舞い申し上げます。
本記事が2024年の私の最初の記事となります。

昨年8月からnoteを初めてどうにか5ヶ月経ちました。
今年も1ヶ月10記事以上更新を目標にnoteで活動していきたいです。

さて、世には色々な学問があるが、
その中でも自分にとっては「哲学」は何なのかがよく分からない。
「哲学入門」的な本は何冊か読んだが、
どれも過去にどんな哲学者がいて、彼らがどんな本を書いてどんな考えを提案したのか、
いわゆる哲学史、文学史的な内容のように感じ、結局哲学とは何かは自分の中では掴めなかった。

ということで、今までの「哲学入門」とは違うことを期待して本書を読み始めました。

1.結局、「哲学」とは何なのか?

ありそでなさそでやっぱりあるもの

結論から言うと、この本を読み始めてから早い段階で、
内容についていけてなかった感があり、
結局、哲学とは何か、はっきりとした理解には至らなかったように感じます。

しかし、それで引き下がるのも何なので、
哲学とは何か、本書の言葉を借りて端的に言うならば
「ありそでなさそでやっぱりあるもの」について考えること、
なのかと。

「ありそでなさそでやっぱりあるもの」とは何か。
本書で挙げられている例を借用すると、例えば「意味」。
あるものや出来事に対して、それらに意味があるのか、
意味があるとすればそれは何かを考えていく。

本書では「ありそでなさそでやっぱりあるもの」として、
意味、機能、情報、表象、目的、自由、道徳、
そして最後に人生の意味について議論されています。

前半は「人間の思考や認知のプロセス」に関わってくる内容のように感じました。
認知科学や人工知能の開発等にもつながってくるのかと。

後半については、大まかには上記の思考や認知のプロセスの中に
「自由意思」はあるのかという議論であるとの認識です。

ひとつ確実に言えることは、
哲学が扱える範囲は際限がなく、とてつもなく広くて深いことかと。

2.「問いの始め方」

一見とりとめもないビッグな問いをどのように問い始めることができるのか

→まずは問いを小さく分けて、具体的にする。それを徹底的に考える。
そこで得た洞察をできる限り一般化し抽象化する。

上記の考え方は、本書にて私が大いに同意だと感じた考え方。

よく、部分だけでなく全体を見るように、と言われるように思います。
この考え方は一般的には間違っていないと思います。

しかし、何も分からない人に、ただ全体像が膨大かつ抽象的なものを与えても、
何が何だか分からない状態になると思います。

まずはほんの小さい一部分でよいので、
わかる部分から取り組み始め、その部分の理解を深めていく。
そうすることで分かる範囲が広がっていき
最終的に全体像の把握につながっていく。

仕事でも同じことが言えるかと。
よく考える力を養うため、具体的な指示を与えない
という手法をとる人がいるかと思いますが、
何も分からない人にとっては逆効果。
まずは課題を細かく区切って、具体的な指示を与える。
分かる範囲が増え、プロセスが身につけば自分で進められるようになる。

3.人生の意味とは

本書の終盤では「人生の意味」について議論されていました。
人生の意味も、哲学で扱われるべき重要な課題だと思います。
そこで、改めて自分なりに人生の意味について考えてみます。

自分が思う結論から言うと、
人生の意味なんて、もともとはない、と思います。
(こう言い切ってしまうところから
私には哲学の適性がないのでは、と改めて思います。)

ただひとつ確実に言えることは、
幸か不幸か、この世に命をもって生まれた以上は、
天命が尽きるまで「生きる」ことを続けなければならない。

ただ、「生きる」うえで
自分なりに人生に意味を持たせることによって
人生がよりよいものにできるのであれば、
それはそれでありだと思います。

また、私が重要だと思うことは、
とにかく「今を生きること」を実践することだと思います。
それを積み重ねることによって
初めて人生に意味が生じ、見えてくるのではと思います。
それでも仮に人生の意味が見えなかったとしても、
死ぬ時に少しでも生きてきてよかったと思えればいいのかな、と思います。

とにかく自分が感じることは、
必要以上に考え込む前に、まずは実行に移して、
その結果が得られた後から考えても遅くはないのかと。
要は考えることと実際に行動することのバランス。
本書で展開されているような哲学的思考・アプローチは別分野でも有用なように思いましたが、
ただそれだけでは自分の場合は分からなくなってしまうようにも感じました。

最後は何を言いたいのか分からなくなってしまいましたが、
それでは。

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