熟睡の夢
赤子が寝返りを打てるようになるのが生後どのくらいなのか、育児をした事がないため想像もつかない。
ただ漠然と、1歳までには打てるのでは?
と仮定して47年くらいは寝返りを打ってきた。
つまり47年くらい前から、自らうつぶせ寝を実践してきた計算だ。
一時期流行った「うつぶせ寝が良い」的なあれではなく、両親が仰向けに戻しても戻しても頑なにうつぶせ寝を実践していたらしい。
意思の強い赤子であったのだ。
が、ここ数年は目が覚めると仰向けで寝ていることが多く、うつ伏せがデフォルトの身体を持つ身としては疲れが取れず、いやむしろ起きると身体のあちこちが痛むという謎の苦行をしいられてきた。
いや、誰からも強いられてはいないのだが、仰向けは自分の意思ではないため非常に苦痛なのだ。
枕のせいか?
ベッドのせいか?
ここ数年で変わったものは何か?
そう、体型だ。
数年前は自分でも痩せすぎだなと自覚するほどには痩せていた。
そして2キロ増量しようと思っていたところ、意図せず20キロ増量してしまったのは有名な話しである。
制御不能とはまさにこの事であった。
意思の弱い大人に育ったのである。
どうやらこの意思の弱さのせいで、ぽっこりと出たお腹の脂肪が邪魔になり、うつ伏せていられない。という状態に陥ったらしい。
つまり、肥満のせいで毎晩寝苦しく何度も目覚め、肥満のせいで朝は身体中の痛みで苦痛をおぼえているのである。
肥満、怖い。
しかし私は意思の弱い大人なのである。
おまけに痩せにくいお年頃だ。
身体は簡単には戻らない。
そういえば、楽しくジムに通いだしたのだが、チョコザップはライザップと違い結果にコミットしていないので、結果は私の意思次第ということになる。
ジムを楽しんでいる内は痩せることはないのかもしれない。
しかし、限界を超えるトレーニングなどする訳もない。
なにせ意思が弱いのだから。
相変わらず道半ばである。
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