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猫と、わたしと、

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猫とわたしの、ちょっとしたストーリーをまとめたマガジンです。 「#猫とわたしと」をつけて投稿いただければ、マガジンに追加いたします。
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#猫がいる生活

猫はきっと神様だと思うんだ

今回は我が家の2匹の猫たちについて、あれこれ書きたいと思います。 哲郎と倫子 猫を飼うことにしたキッカケは、ペット可の物件に引っ越したこと。その当時、里親募集サイトをむさぼるように見ていました。 そこで出会ったのが、美しい青い目とシャムっぽい毛色の子猫です。初めて会いに行ったとき、その子猫は「哲郎」と呼ばれていました。 哲郎の由来は、東村アキコさんのマンガ「東京タラレバ娘」の登場人物。 その当時ドラマ化されていたマンガで、女3+男1という猫たちの兄弟構成がちょうど重

にゃんぴのせいにしてごめんね。

今日の登場猫は、僕が6歳の頃にやってきて、10年近く一緒に暮らした『にゃんぴ』。 我が家に来た時から膀胱の調子が良くなかったので、いたるところでおしっこしちゃうのが、にゃんぴの個性でした。出かけようとするとズボンの裾におしっこしてきたり、なかなか大変でしたが心から「嫌だ」と思ったことはないんですよね。不思議。 そんなにゃんぴに謝らないといけないことが2つ。ひとつは、愛情の表現の仕方がわからずいっぱい抱っこしちゃったこと。たぶん嫌だったよねごめんね。もうひとつは、ヤクルト事

窓辺で待つ猫

14歳。人によっては、人生で一番楽しく自由な年齢と答える人もいるかもしれない。しかし、私の場合、当時の生活はまさに戦いの日々だった。 父の仕事の都合で広島から遠く離れたベルギーに転勤になってから、ひと月が経っていた。中学3年生の秋。私は14歳だった。 「高校受験をしなくて済むから」という親の言葉を信じて、中学受験で入学した中高一貫の学校を泣く泣く辞め、転校した先はベルギーの首都、ブリュッセルにあるインターナショナルスクール。 校舎は森の中の広大な敷地にあった。学校の事務