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夫婦考・その2

結婚の約束が、家を購入するのよりも重い契約なのに、安直すぎやしませんか?
好き合っていればいいじゃない!
とか、えてして気軽に語られがちだけど。

良い時は良いですよ。
でも、いったん状況が悪化したら…
夫婦だけではなくて、財産も子どもたちもバラバラになってしまう。

もともと、結婚制度は家を守る、継いでいくという側面が強かったのでしょう。
家と家との結合という、政治的な意味合いがあった。
その中で家長は家員を養う義務があり、家員は家長の指示に従わなければならなかった。
小さな独裁が認められていたわけだが、ただ、家員が家長に意見を挙げることは構わない、
また、家長は家員を養う義務があった。
家員は保護してもらう権利があったわけだ。

戦後、GHQが家制度は民主的でないとの理由で、
「結婚は両性の合意のみによる」
と憲法で規定し、つまり、若い男女二人が勝手に結婚できてしまう制度にしてしまった。
結果、気軽にみんな結婚し、いまや3組に1組が離婚するという危機的状況となっている。
それに、核家族化がすすみ、いまや家庭とはひそかなあやうい密室である。
それこそ、気ままな親という独裁者が自分勝手な無茶苦茶をすることが許されてしまっている。

そう考えると、いまの結婚制度には、弊害が多すぎはしないだろうか?

私が思うのは、結婚という契約に際して、もう少し綿密な契約書にしても良いのではないか、ということだ。
別れた時にどうするかの取り決めなどは、泥沼になる前にある程度決めておいた方がいいのではないか?
あんまり細かい規定があるのは、「両性の合意のみに基づく」に反してしまうと言われかねないが、
それでも可能な範囲でデフォルトな書面を役所で作ってもらって記入する、とした方が良くはないか?

それと、もう一点。
結婚という契約を無期限なものにするのではなく、期限付きにするのはどうだろう。
期限ごとに、両者に不服がなければその関係を継続するというふうに。
今、流行りの言葉でいえば、ナッジ、というのかな。
それこそが、真に「両性の合意のみに基づく」ということではないだろうか?
結婚を継続する理由を、子どもを言い訳にしてはいけないと思う。
子どもがかわいそうで、子どもを優先すべきというのであれば、憲法のこの規定は変更すべきだ、ということになる。
いかがだろうか?

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