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【環境Thought Leadership活動】GX-VISION誌を発行 その一部をnoteで特別公開

国際社会経済研究所(IISE)では、環境Thought Leadership活動の一環としてGX-VISION誌を発行いたしました。

本冊子では、環境問題に密接に関連するエネルギー関係について野口理事と有識者との対談のほか、「気候変動がもたらす近未来の悲劇」として災害や生態系の崩壊など将来の気候変動をめぐる懸念の簡単な予想、そのような未来にならないために環境問題にどのように取り組んでいくかとして「見える化」「分析」「対処」とその仕組み化・フレームワークの在り方、関連するNECの有するテクノロジーの解説などを掲載しています。

noteでは、その一部である「あるべき姿の環境フレームワーク」を特別に公開します。

全編はこちらからご覧ください。


あるべき姿の環境フレームワーク

カーボンニュートラル社会を実現するためには、CO2等の目に見えないGHG(Green House Gas)排出量の見える化を行い、その排出源や排出に伴う企業や個人の活動を分析することから始まると考えている。排出源や原因となる活動がわかれば、ICTをフル活用して排出量を減らすための対処を実施することができる。「2040年の夏」(GX-VISION誌本編に掲載)でも示した通り、一企業、一個人の努力だけではGHG排出量の抑制効果は限定的である。

より適用範囲を広げて業界全体のⅠ.見える化・分析、Ⅱ.対処のサイクルを回し、更に地域全体、サプライチェーン全体も同様にサイクルを回して最適化を進めていくことで、Ⅲ.仕組化が実現できる*1。ここでは、企業等のCO2排出量の見える化を第一歩とし、そのCO2の排出を抑制することに適した方法のひとつとして、再生可能エネルギーの主力化を加速するには、太陽光パネルや蓄電池といった再生可能エネルギー設備の導入の促進が求められる。

一方で、太陽光発電や風力発電など自然の力を利用する再生可能エネルギーは電力供給が不安定であるという特徴も持つ。安定した系統運用を行うためには電力の需給状況に応じて調整する電力をやり取りする市場が求められる。そのような目的で仕組み化されたものが需給調整市場である。この需給調整市場では調整電源として火力発電だけでなく、企業などに分散するエネルギーリソースを束ねてクリーンな調整力の供出も可能となった。このような市場があることで、再生可能エネルギー設備や自社の電力需給の見える化、再生可能エネルギーを最大限有効活用するためのリソースアグリゲーションによる調整市場での取引による収益化などの対処の手段の社会実装が進む。NECグループが目指す持続可能な社会は、こういった段階を踏んで社会全体のルールメイクや仕組みづくりを推進していくことにある。

このようにICTを活用して「Ⅰ.見える化・分析」→「Ⅱ.対処」と進めカーボンニュートラルの実現を個人や企業の方々に実践・実感してもらいながら適応させる範囲を広げ、「Ⅲ.仕組化」を実現することで地球と共生し未来を守ることを皆さまと共感・実現していくことこそが、NECグループの目指す持続可能な社会である。

全編はこちらからご覧ください。


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