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一生懸命仕事をしていたら、DXって何?とか言う自分になっていた。

2021年になった。年初は初詣に出かけ、今年の目標を立て、新しい自分に生まれ変わるぞなんて清々しい気持ちになる。

社会との関わり方が物理的に大きく変わった2020年、パラダイムシフトが起きて、多くの人々が新しい価値観の中で、これまでの自分を一度リセットして生き抜いていく必要に迫られているように思う。

今年はどんな年になるだろうか?

目の前の仕事がおもしろすぎて、
ここ10年は、周りが見えていなかった。

今の会社も、1年後には勤続10年目を迎える。タイミングや環境に恵まれ、とても斬新なプロジェクトを次々と担当することができ、無我夢中で目の前の仕事をこなしてきた。

Webディレクター(UXデザイナー)

入社時の応募要項にはこう書いてあった。
当時の私は、Webディレクター兼UXデザイナーという、都合の良い括りになんの違和感もなく入社した。正直、転職当時は自分の肩書きなんて気にしていなかったし、業務の細分化がされていない、裁量が大きい役割だと理解した。

そしてその肩書よりもこのワクワクするような大船に乗ることが先決で、どんな役割でもいいから、給料も気にせずに、この会社がチャレンジしようとしている大きな変革の波に乗りたいと考えていた。

経験からの学びが多く
ビジネス書からの知識は不要だと考えるようになった

プロジェクトを進行していると次から次へと問題が起きる。新しいチャレンジをするのだから、当たり前にやってくる山積みの問題。時間的制約の中、ギリギリで間に合わせるために、本来こうあるべきだけど、この条件ならこうだよね、なんていう妥協点を誰よりも早く見つけて、正解でも不正解でもない、客観的に全員が納得できる解決策を考え最速でアウトプットを出す。

なんとかやりきったプロジェクトのリリース日には、メンバー同士で労い、お客様にモノが売れたら深夜でも一緒に涙を流す。その前まで、実取引がブラックボックスになりがちなBtoB畑にいた自分にとって、お客様の反応がダイレクトに分かるBtoCの仕事はとにかく楽しかった。

仲間に恵まれ、創業期のようなベンチャー精神を忘れずに仕事ができたこともあり、平日は時間を忘れて業務に取り組み、休みの日は死んだように眠る生活を送っていた。

私はすっかり流行りのビジネス書を読まなくなっていた。外部のセミナーや勉強会に参加することもなくなっていた。業務に必要な知識以外は全く吸収する時間を作らなくなったまま時間が過ぎていった。

2021年、やっと
情報収集しなくなっていた自分に気づく

2020年をかなりのドタバタで過ごした自分は、燃え尽き症候群のように年末休みを過ごした。今年はどんな年になるだろうか。

デジタル庁発足のニュースを見て、ITで国のために貢献できる組織がやっと作られたのか、大変そうだけど、やりがいもありそうな仕事だなぁ。とぼんやりと考えていた。同時に、明確な次の目標がない自分に焦りを感じていた。

2021年はそろそろ自己投資をしないとな…。と、ふとニュースを二度見する。ITのニュースにも関わらず私には読めない文字があったのだ。

DX?って何?

UXなら知ってるし、UXのあとにCXが来てるって話なら知ってるけど、DX…?デラックス?マツコ?ダウンタウンの番組?でもなさそうだ…

デジタル・トランスフォーメーション?
ん?あれ?これは、自分、かなりまずいのではないだろうか?IT業界に身を置きながら、DXを知らないとはやばすぎるのではないか自分…。

「っていってもどうせ、広告代理店やコンサルが流行らせているバズワードだろうし、気にしなくていいし、だいたい、デジタル化が本格化するとか、私が子供の頃から言われてるし、IT化とか、ユビキタス社会とか、イノベーションとかIoTとか、時代とともに言葉を変えてさも新しい時代が到来しましたー、新ソリューション買ってくださーいっていうの伝えるための営業文句だし、そもそも手に触れられる物質がデジタル化するという点においては、昔からコレ系のバズワードの本質は変わってないんだし。業務効率を上げることを疎かにした企業の責任をこのバズワードで一蹴しようなんて無理なんだよ!そして、DXなんて言葉は知らなくても仕事上は困らないし、今はまだ大丈夫。むしろDXとか言ってる饒舌な人ほど信用できないわ、まる。」

と少しDisってみた。けれども、どうも虚しい。ああ。ダメだ。働き始めて最初の頃に比べたら、ここ最近は本当に勉強をしていない。ニュースもアプリでパーソナライズされたニュースばかり読んでいるし。日経もNewsPicksも開かなくなって、最近は商業臭がプンプンするメディアを避けてきたせいで、世間の潮流がよめなくなっている。情報収集をしなくなってどのくらいたっただろうか。

10年分の思いを書き溜めたくなった

15年くらい前の自分は、ブログやSNSを積極的に使って1日1回は必ずなんかしらの情報発信をしていた。インプットに関しても、いろんなセミナーに参加してSNSを駆使して、コミュニティの話題についていこうと必死だった。

しかし、次第に忙しくなり、プラットフォームが置き換わり、気づけば自らが情報発信することが少なくなった。会社のSNSルールがちょうど厳しくなり、個人と会社の境目がなくなった為に起きたインシデントを目の当たりにし、発言をすることが怖くなっていた。それと同時にオピニオンリーダーの意見に必死についていくために情報収集もしなくなってしまった。

昔のような貪欲さもなく、2021年の今、少し仕事もおちついてポッカリと穴が空いてしまった。それと同時に、ふと急に何かを書き留める自分の居場所が欲しくなった。

そうだ、この機会にnoteを始めてみよう。

いつまで続けられるか分からないけども、とりあえず勢いで、情熱だけでいい。理由を探す必要はない。とりあえず新しい2021年を始めてみよう。

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