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音楽教師として一番大切にしていること


トップ写真は、私の大切な思い出の曲。

『おしゃべりきかんしゃ』



ピアノの練習が嫌で辞めたいな…と思っていた小2ぐらいの頃かな。

当時の先生もそれを感じていたのか、すぐ先にせまる弾き合い会で、私だけピアノじゃなくて気分転換にとエレクトーンの曲に変更してくれました。

練習しなくても簡単で、しかも楽しい自動リズム伴奏をつけてくれて。


結局、弾き合い会では周りがクラシックの曲を弾く中、1人だけポップな曲をすごく得意げになって、みんなの前で弾いたという!笑



この経験は今でも心に残っていて、先生が用意してくれたこの楽譜を眺めると、こみ上げてくるものがあります。


先生からしたら、そんなこと!?という感じで覚えているかどうかも分からないけれど、私にはとても嬉しかった出来事。



もしかすると、この先生のたったひとつの"臨機応変"がなければ、ますます嫌になって辞めていた可能性もあったかもしれなくて。
今の自分の人生はなかったかもしれなかった。


そんな昔のことを思い出しては、
いつもやわらかく柔軟に対応できるようにありたいと考えています。



私が教室名につけた『neben』とは
ドイツ語で『隣に』という意味。


その子の今をよく見て、今に合わせて、隣で寄り添ったレッスンができることは、一番大切にしたいこと。


絶対この曲を今弾けないといけないとか。
練習して早く次に進んでいかないといけないとか。


私の周りには、ピアノは練習が嫌で辞めたという人が結構いますが
音楽ってきっとそんなのではなくって、色々なやり方があるんだと思います。それも膨大な!


私の場合は、先生に恵まれ寄り添ってくれたことが続けられた理由の一つなんだと振り返って思います。


そして、寄り添ってばかりということではなく
時には指導で前に引っ張っていったり、悔しい思いも成長には必要です。


それぞれに合った方法や進め方など、工夫の引き出しを増やしていけるように。

まだまだ未熟者ですが、こんなことを大切にベースに考えながら、経験をつんでいきたいと思っている現在の私です。

(Instagram@neben.ashiya)


仕事用デスクからピアノを眺める。


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