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なぜNever Forest〜いまだかつてない森〜へ?

こんにちは!春から長野県根羽村へ地域おこし協力隊として移住した空花(くーちゃん)です。

本日から、ネオ田舎として今急速にアツい村へと深化真っ最中!! Never Forest〜いまだかつてない森〜根羽村のリアルな日常をお伝えしていきます!!

人口900人弱、高齢化率54%、森林面積92%
そんな“ドツボな中山間地域”へ、東京都町田市から移住してきた超都会っ子はいかにしてNEBAに?自己紹介も兼ねて、そんなお話しから。

根羽村は矢作川の源流。絶景ポイントでNewOpenの『コロール』さんの鹿肉サンド。

私空花は、小さい頃のあだ名は「りんごちゃん」。アトピー性皮膚炎や喘息、鼻炎で体が常に赤痒く、超早期スパルタ教育の鍵っ子で、受験ストレスや親との葛藤でついには不登校に。

ステロイドの塗り薬を否応なく渡されることに疑問を持ち、小学生の頃女医さんに質問するも「これはアメリカでふぁーすとちょいす!なの‼︎」と一刀両断。喘息で息が出来ず夜中に救急車を呼ぼうと揺り起こすと叱られた両親はへビースモーカー。兄の受験合格の度に私まで仲良しのお友達と別れテンテンとお引越し。

ふつーの教育とは?ふつーの健康とは?ふつーの家族とは?そんなモヤモヤで爆発しそうになっていた子ども時代は暗黒。世の中は無差別殺人事件や震災、食品偽装、不景気で社会に対し希望や夢を見出せなかった。なぜ学ぶのか?全く答えが出なくて苦しかったー。


しかし、20歳で転機が訪れます。フラリと入った漢方薬局である相談薬剤師さんとの出逢い「あなたは、自然の一部です」というなにげない一言にガンッと隕石が頭に落ちてきたように救われました。

わたしの生命と、今ココでつながって営まれている生命があること。

日本語には神が宿ると言われます。

東洋医学は、陰陽生かし合い循環する「ひとつらなりのいのち」を営む有機的なつながりの哲学であり、実学です。自ら学びたい!と初めて魂が叫んだ瞬間でした。

その後フランス文学科から、日本で唯一の漢方薬学科がある大学へ転身。国家試験合格後、創業100年の老舗漢方薬局に勤めました。しかし次第に薬局で企画立案した、味噌づくりや食育イベント、マルシェなどを通して私の関心は「病気を治す」ことから、「健やかなつながりや循環を生み出すこと」へシフトしていきます。

2020年12月コロナ禍で外で遊べなかった子どもたちに向けた焚き火イベント「いろり子どもクリスマス」を主催。

これまで東洋医学からヨガ、合氣道、パーマカルチャーや自然栽培、量子力学、NVC、コーチングなどへと興味関心が広がり3年間で50回以上のイベント経験を通し、幸せな未来を次世代へつなぎたいと活動する様々な人との出逢いがありました。

そして、私がこの村に来るきっかけになったのは「幸せに挑戦し続ける男」幸山明良(こうざんあきら)さんの営むハッピーマウンテンとの出逢いでした。

人は昔から牛と山と暮らしてきた。

ここでは、牛たちが本来の草食動物として山で24時間365日過ごし、季節ごとの野草や沢の水を飲み、自らの足で歩き、自然出産し親子や兄弟、群れで暮らしています。

笹は牛さんの舌により絡め取られ、それにより「天然更新」と言って、木を苗で植えずとも土に落ちた種により、そして牛さんの青々しい草の良い匂いがするウンチにより再び森は育っていきます。山地(やまち)酪農というそうです。

仔牛とこんな風にふれ合える原体験は
子どもたちの優しい心を自然に育む。

日本では数軒しか営まれていない森と動物と人と共に生きるこの在り方に加え、幸山さんは「山を公園の様に、大切に活用してくれる人たちへ開かれた場所に」とあえて牧場という名前をつけていません。みんなの夢を持ち寄って創っていくHappy Mountain。

そんな幸山さんや牛たちにどぉ〜しても!会いたくて根羽村を訪れました。

根羽村は、長野県といっても愛知県や岐阜県に接している最南端の小さな村。鉄道は通っておらず決してアクセスのいい場所ではないですが、村の9割の面積を占める森と源流を活かした独自の取り組みにより2022年度にはSDGs未来都市認定・過疎地域優良事例等を受賞、2年連続社会増を記録するなど「ネバーギブアップ‼︎」の精神で、風の人と土の人が“うねり”を生み出し新しい独自の豊かさを模索していました。

実をいうと私はその時山形県の地域おこし協力隊に決まりかけていたのですが、根羽村に来て自分が願う健やかさの軸となる生命観を再び内観することが出来ました。

それは、
関係性(あわい)の質を高めること
自他共に心を開き信頼し合うこと
生命のつながりを積極的に楽しむこと

牛と、子どもたち、森とふれ合い、この軸を育む原体験をもっと多くの人に体験して欲しい。そんな“結ぶ人”になりたい。

言葉を超えた愛着。カドリング体験は本当にお勧め。

自分が移住に求めていたのは、温泉施設やスキー場、観光スポットではない。根羽村の滞在中、毎日森に入り、人と話し自分の中で自分ではないものに影響されていたことが“削ぎ落とされた”結果、新たな道が見えてきました。

ちなみに「お節介」の節介の意味は、『自分の信念、主張を守りながら人と関わること。課題や問題に関わること。それらから逃げないこと。』つまりは、積極的関与。

今息詰まったグローバル経済による開発や成長の在り方に疑問や違和感を持った人たちで、ゆるやかに素敵なコミュニティが各地で立ち上がってきています。

都市近郊のコミュニティで感じてきたことは、そういったお節介な「当事者意識」が必要だということ。そのための遊び&学び場づくり、対話の豊かさをジックリ味わう時間。そんな生かし合うつながりを根羽村でも創っていけたら。

もう一つは「場や資源の共有化」=コモンズの蘇生。山林や農地、文化、技術、ばぁちゃんの昔話、こころの原風景。そういった共有財産が自由な活動を支え、レジリエンスを持つ。山村と都市のコミュニティ間がつながる事でその糸口を見つける、というのが今の私の目標です。金ピカの北極星。

そのためには、人見知りなんてしてられまへん。ウザァ〜、って顔されてもめげない笑。

行く前はあんなに慣れ親しんだコミュニティや仲間としばしのお別れに泣きべそかいとったのに。でもハッピーマウンテンで日々瞑想をして、自分アップデート中。たくましいかぁちゃんになるよぉ〜!!

はじまりは終わりと一つ。だから、いつも思い出そう。『安定』が『調和』を生み出すのではなく、『躍動』が『調和』を生み出すことを。

ひとつらなりの、いのち輝く健やかな関係性をここ根羽村で暗中模索していきます。どうぞよろしくお願いしますー!!

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