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地震で電車が止まった枚方市駅で体験したこと

ちょっと長いですが今日大阪で発生した地震で体験したことを記録しておきます。

簡単に言うと、枚方市(まいかた市じゃないよ)で立ち往生して会社にも行けず、家にも帰れなくなりましたが、義父がバイクでピックアップして自宅まで送り届けてくれました。

僕も家族も元気ですし物的損害もゼロです。

義父と枚方T-SITEのスタバに助けてもらって人の優しさを噛み締めた1日でした。

地震発生

今日もいつもどおり京阪電車で会社に向かっていたところ、枚方市駅へ進入中にドーン!と強い揺れを感じました。

最初は事故か?と思ったのですが、ホームにいる人も一斉にしゃがみこんでいたのを見て、また、スマホの緊急地震速報が鳴り響くのを聞いて、ようやく地震だと理解することができました。

揺れ自体は突き上げるような凄い衝撃で、阪神大震災の時より凄いと感じました(阪神大震災の時は幼稚園児だったので記憶は曖昧ですが)。

揺れ自体はすぐに治まりましたが、電車も一瞬停電し、扉も開かず乗客は騒然としていました。

すぐに非常用電源が着いたので、電車内はエアコンもWiFiも動いていてすこぶる快適でした(最近、京阪電車も社内WiFiを導入したんですよ)。

避難

その後、20〜30分ぐらい?して、ようやく扉が開いてホームに出ることができるようになりました。

しかし電車の中が快適だったので、のんびりと電車が動き出すのを待つことにしました。

隣りに座っていた3人組の外国人旅行客が不安そうにしていたので、「凄い地震だったけど心配はしなくていいよ」と伝えて安心してもらうようにしました。

話を聞いてみると香港からの旅行客だったので、香港に何回も行ったことあるよ、という話で盛り上がりました。英会話通ってて良かったです。

ただ、駅のホームの自販機で買い物しようとすると、自販機は地震で位置がずれているし停電しているしで何も買うことができませんでした。

多分30分以上は動かないと思うよと彼らに伝えると、トイレに行くと言って車両から出て行った直後に、駅にいる全員に避難指示が出たので、そのまま改札外に避難しました。

彼らが心配だったので探してみましたが、ついに合流することはできませんでした。

枚方T-SITEのスタバに退避

で、枚方市駅でどうしよっかな〜と。

周りを見ると会社に電話したり他の移動手段を探したりと必死になっている人がチラホラ見受けられました。

とりあえずお腹が空いていたので開いているコンビニを探して朝ごはんを調達し、枚方T-SITEに向かったところ、いつもは開いているスタバが緊急閉店していました。

仕方なくスタバ前のWiFiが繋がるベンチに座って、情報収集しながらiPad(この前台湾出張の帰りに免税店で第6世代iPadを買いました)でこの週末に行ってきた星のや富士の感想を書いていました。

星のや富士はあまりにも素敵な体験だったので、また近い内に感想をアップしようと思います。

少し時間が経つと、スタバの店員さんが周囲の人たちにコーヒーを配ってくれて、彼ら彼女らも帰りたいはずなのに「ありがたいな」としみじみ感じました。

更にもう少ししてから、スタバの店員さんが「本当は今日は開店できないけど、特別に開店します。どうぞ中で休んでください」と周囲の人たちを店に招き入れてくれました。

T-SITEの店内はモノが散乱したり、水漏れしたり、警報が鳴り響いたりと、普通だったら開店できる状況ではないということがすぐに伝わってきました。

そんな中でも開店してくれたスタバの判断に「ありがたいな」と改めて感じたので、サンドイッチを買うときに店員さんに「ありがとうございます」と伝えました。

国内の友人だけでなく、海外の知人からも心配する連絡が何度も来て、これもすごくありがたかったです。

義父のピックアップ

しばらくT-SITEのスタバでゆっくりしていたのですが、義父が迎えに来てくれると連絡をくれたので、お言葉に甘えてピックアップをお願いしました。

ピックアップしてもらった上で会社に向かうか自宅に戻るか迷ったのですが、その時点で京阪・阪急・JRが全滅していたので、「会社に行くと帰れなくなるかもしれないな」と思って帰宅することにしました。

30年関西で暮らしていますが、3路線とも長時間全滅したのは初めての経験です。

あと、なんとなくこの時の選択が「人生で『仕事』と『家庭』のどっちを優先するの」と問いかけられている気がして、会社から出社しなくていいという連絡はまだありませんでしたが、帰宅を優先することにしました。

隣で電話しているサラリーマンの話を聞いていると、こんな状況下でも会社から出社を求められているっぽくて、そんな会社マジで早く辞めちまえよ、と思ってしまいました。

帰宅

ピックアップをお願いしてから間もなくして義父がバイクで枚方市駅に到着し、枚方市駅から天満橋まで約1時間かけて送り届けてくれました。

初めて義父の運転するバイクの後ろに乗せてもらえて、ちょっと嬉しかったです。

自宅はエレベーターは止まっていましたが、拍子抜けするほど家は綺麗なままで、棚の上の物が少し落ちているだけでした。

自宅から見える京阪電車の線路を見ると作業員の方が線路を検査しながら歩いていて、本当にお疲れ様です、と心から思いました。

せっかくできた時間なので有効活用しようと思い、普段あまりできない家事をして晩ごはんを作って、看護師の妻の帰りを待ちながらこの文章を書きました。

ニュースを見ていると亡くなった方もおられるようです。

子供が亡くなったのも哀しいですが、壁一面の本棚を設置している本好きとしては、本棚の下敷きになって亡くなったお爺さんにとりわけ強い哀悼の意を表したいと思います。

明日以降に強い余震が来ないことを祈っています。

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