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キャリアカウンセリングの肝は「行動計画の作成」かも

 2000年代以降、日本でもナラティブ/社会構成主義アプローチが盛んになってきましたが(私も普及啓発に携わっていたつもりですが)、同時にアメリカで起こっていた「行動化の支援」を説明(実践)できていなかったのではないかと反省しています。

 最近のアメリカの実践家は「行動計画を立てる」ところをゴールとしている人も多く、日本のキャリアカウンセリングのように問題の把握とか自己理解プラスアドバイスで終わることは少ないように感じています。

 さらに言えば「小さく試す」、インターンシップやジョブシャドウイング、ユースアプレンティスシップ(弟子入り)、ライフキャリアインタビュー(自分が理想とする仕事や人生を送っている人にインタビューをする)など「小さく試す」ことを推奨する実践家も(欧米では)増えているようです。職場体験(インターンシップ)を1990年代から導入している日本は、そこだけ取れば先進的ですが、残念ながらそれ以外の取り組みがないのが悩ましいところです。

 最近は小中高でも各種イベントの前後で事前事後研修を行っているのはいいことだと思いますが、それを将来の仕事(や人生)に接続できるかが課題だと思っています。「将来に向けてこれからどうするか」を問うのが小中高大で求められていると思っています。「これから何をするか」だけでなく「いつ(までに)するか」「どこでどうやって行うか」「何のために行うか」など具体化・言語化することが重要だと思っています。

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