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ロシア語と英語はかなり遠い

 いえ、同じインドヨーロッパ語族だから、似ている単語もあるのですよ。月の名前はだいたい似てますし、ロシア語で兄弟はブラット、姉妹はシストラ、お父さんはパーパ、娘はドーチ。雑誌はジョルナウ、男子学生がストゥジェントで女子学生がストジェンスカ、牛乳はマラコ、劇場はチアートル、博物館はムジー、通りはスマトリー。名前はイーミャ、苗字はファミーリヤ。面白いところでは無秩序がピスパリャーダ。たぶん英語のデスペラードと同根ではないかと思われ。ラテン語由来ですかね。

 もともとロシア語になかった外来語は(たぶん英語由来ではないだろうけど)、タクシーはタクシ、コーヒーはコーフェ、地下鉄はミトロ、喫茶店はカフェ。パスポートはパスパルト、コンサートはカンツェルト。写真を撮るのはフォトグラフィーラバチ。アニメという単語はロシアでも通じるようですが、日本語由来だとか。

 でも曜日は全然違うし(日曜日はバスクリセーニヤ)、数詞も違うし、多くの単語が全然違う。格変化も違う。牛乳をコーヒーや紅茶に入れた状態だとスマラコム。たぶん似た単語(名詞)以外、名詞も形容詞も動詞もほとんど全部違う(形容詞や動詞はほぼ100%違う)。「美味しい」はフクースナーですよ。「じゃあね」が「ズドラストヴィーチェ」ですよ。「一緒に行きましょう」がバイジョーンチェかダバイチェですよ。イギリスもロシアも、ラテン語世界からは距離があるということなんでしょうね。

 ドイツ語とかスペイン語とかイタリア語とかも合わせて比較すると、さらに面白いんでしょうね。私の手には余りますが。ロシア語からいつかスラブ語族に発展させたい。

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