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沖縄の選挙結果と安倍氏国葬とれいわ新選組について

9月11日は沖縄で県知事選挙と県議補選、市町村議会議員選挙があった。
県知事は現職の玉城デニー氏が圧勝、県議補選でもオール沖縄の上原カイザ氏が勝利、宜野湾市議選では、れいわ新選組公認のプリティ宮城ちえ氏が第二位の得票で当選した。驚いたのは、共産党の候補者が全員当選を決めたことだ。元職が返り咲き、新人も選出されていた。自民党、公明党天国の岡山から眺める沖縄の選挙結果はとても興味深いものがあった。

感染症対策に難あり、として、選挙ウォッチャー・ちだいさんに、首長としてFランク認定されていた玉城デニー知事だが、無事、再選となり辺野古新基地反対を継続、安倍氏国葬にも出席しない、と早々に表明した。霊感商法の壺を売る手伝いをしていた国会議員の葬儀を、身内だけで勝手に国葬と決めて上意下達し従え、なんていう横暴には付き合わなくてよい。

安倍氏国葬については、一度決めたらやめると言えない日本政府はゴリ押しで実施するのだろうが、各国要人を招いて外交の場にすると当て込んでいたところ、日程が国連総会と丸被りなのだそう。どんな予定の組みかたなんだよ、と思ったが、場当たり的にもほどがある。岸田総理の側近にはスケジュール調整できる人がいないのか?各国要人誰も来ず、の予想。

完全に当てが外れて、支持率急落、国葬解散もあるか、なんて言われているが、どうかな。県政レベルならまだいいが、国政に民意が反映される余地はほぼ無いので、ただ眺めているしかないのが現状で、虚しさを覚える。

宜野湾市議選のプリティ宮城ちえ氏については、突如、れいわ公認候補と発表され、誰ですか?状態だったが、地元で36年間、教員を務め、美ら水の会で水質汚染の環境問題にも取り組んでいた人だそうで、「プリティ」は教員時代、教え子に呼ばれていたニックネームとのこと。お茶らけているわけではなく、親しみのこもった「プリティ」なのだった。

36年教員をしていれば、教え子たちの中には成人している人も多いだろう。「プリティ、選挙出るってよ」「マジか?」みたいなノリで同窓生の間に広がっていき支持につながったであろうことが想像できる。子供や孫がお世話になった先生が選挙に立候補する、となったら、生徒の親御さんから、おじいおばあ、親類縁者みんなで応援したに違いない。支持率3%のれいわ新選組公認・新人でありながら第2位の得票で当選したことには、そんな舞台裏を感じる。

れいわ新選組といえば、各地に勝手連があり、一般人のボランティアが選挙活動をがんばっている。私もそのうちの一人だ。今年7月の参院選でも、ポスター貼りまわり、公選ハガキを書いて送っては、数名の友人知人から絶縁状をいただいた。選挙活動するような変人とは金輪際付き合えない、ということらしい。こちらも、政治が生活に直結していることに無関心な人には用がないのでお互い様だ。Twitterでは、れいわ真理教、などと揶揄されることもあるが、ソーカ学会員と同じノリで選挙活動するボランティアもいるので、それは致し方ない。

公選ハガキと言えば、参院選でれいわ全国比例候補であった大島九州男氏のものが家に届いたが、この内容が酷かった。投票用紙の書き方の例として、2枚目の比例用紙には「×=れいわ新選組」「〇=大島九州男」れいわと書くな、大島九州男と書け、と、実に具体的に記入例が記されていた。れいわの他の比例候補者が皆、2枚目には個人名をお書きください、などとしていた中で唯一、れいわにバツを付けた大島九州男氏。書き方の実例だとしても、本音が透けて見えるじゃないか。

2019年の政党立ち上げ当初、各社会問題の当事者を国会へ送る、としていたが、いまや、他党から移ってきた元国会議員が復活を目指す場所になりつつある。そういう流れが代表の一存で決まっていくのを、ボランティアはただ眺めているしかなく、それでも、選挙となればチラシ配れ、電話作戦で電話かけまくれ、と追い立てられ、古参のボランティアはずいぶん離脱しているであろうことを感じる。

今回の沖縄の選挙でも、全国から沖縄県内の名簿を使ってデンカツ(電話をかけ投票を呼びかける)せよ、と党から協力要請があったが、そんなことしなくても沖縄の人たちはデニー氏を選ぶ情勢だったし、プリティ氏も36年教員の実績があれば外さないだろう。岡山から電話かけてどうなるものでもないので、何もせず選挙を見守っていた。

今どき、電話かけが有効なのか?という疑問もある。40代以下の人たちは突然、知らない電話番号からかかってきて応答するか?電話に出たとして、選挙の投票のお願いだったら、なんでうちの番号知ってんだろう、と不審がられるんじゃないのか。諸々考えると心のハードルが上がり、やる気が起きないデンカツである。スマホかけ放題プランの人ならまだいいだろうが、私のは通話1分60円のガラケーなので、高額な自爆営業になってしまうから、更にやる気が出ない。

当面は、色褪せたれいわポスターの貼り替え作業のみ、関わろうと思う。
ポスターの「消費税は廃止」の文言は、叶う見込みが無くて虚しいが、他に窮民救済を訴える党は無いので、何とかしたい、と思ったら、れいわのボランティアをするよりほかない。

マッチ売りの少女がマッチを擦って小さな炎を見つめている間だけ、幸せなように、選挙の時にピンクの旗が並ぶときだけ希望を感じて、選挙が終われば何も残らない。ボランティア同士の連帯も、選挙期間限定であり、終わればさーっと潮が引くように音信不通になる。これをあと何度繰り返せるだろうか、と思う。モチベーション上がらない問題、どうしようか思案中。

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