見出し画像

ジョージ・フロイド氏殺害事件

こんにちは。今回は、1ヶ月と少し前にミネアポリスでおきた、ジョージ・フロイド氏殺害事件について書き始めます。ご存知のように、この事件はこの後全米、また世界各地を巻き込むプロテスト、そして暴動がおきる原因となりました。正直に言いますと、30年もミネアポリスに住んでいながら、そして発端があまりにひどい殺人事件であるとは言え、このような展開になるとは心底驚きました。一通り事件の概要を書き、それに絡んだアメリカの人種問題など、少しづつ書き留めておきたいと思います。事件当時のビデオやにリンクを貼りますが、かなり生々しいものなので、不安障害などをお持ちでストレスのかかりやすい方はスルーしてください。

5月25日(月曜日)ー事件

アフリカ系アメリカ人のGeorge Floyd 氏が、ミネアポリス市内路上にて、車中で停止中にミネアポリス管轄警官から職務質問され、車から降りるように言われました。近くの店で、偽20ドル札を使おうとした容疑です(偽札であることを知っていたかどうかは不明。銀行から引き出したお札を使おうとしたら、それが偽札で警察に連行された、という経験をコメントしている人もいるようですが)。警官が通報後やってくるまで何十分もあったようですが、車は停止したままでした。フロイド氏 は酩酊状態だったようで(通報した店員の証言)、なかなか車から出てきませんでしたが、警官はフロイド氏が抵抗したとのちに説明しています。この一連の流れについては通行人や向かいの商店の監視カメラの映像がいくつも存在していますが、フロイド氏が警官に抵抗したことを証明する動画はありません。

最初に出回った通行人撮影の動画には、一人の警官(デレク.・ショーヴィン)がうつ伏せにされたフロイド氏の首に膝をつき、彼が「息ができない」と呻き声をあげているにもかかわらず、7分以上にわたって(うち2分以上はジョージが全く反応がなくなった後)そのままの姿勢で押さえつけている現場が映っています。

暴力と背中合わせのマイノリティの人たちの現実の記録として、下にニューヨークタイムスの事件概要動画を貼り付けますが、映像は大変辛いものがありますので、どうか各自で見るかどうかご判断ください。

ジョージ フロイド氏は、ミネアポリスのCongaというレストランその他でセキュリティとして働いていましたが、3月以降は新型ウィルスの影響で失業中でした。

5月26日 (火曜日)ープロテスト


月曜日の動画を撮影した通行人がSNSにあげるやいなや瞬く間に拡散し、翌日火曜日には、事件がおきた交差点あたりでプロテストに参加する人が約8千人集まりました。日中はスピーチ、サイン、チャントなどで怒りの感情はあれど平和的な行動がつづきました。この八千人というのはかなりな人数で、今まで幾多のプロテストがおきたツインシティーズの歴史の中でも、前例がないのではと思います。

画像1

"George Floyd Protest" by jsalita is licensed under CC BY-ND 2.0
ところが夕方6時ごろ、プロテストの集団は警官の所属する警察署まで移動し、この時に一部のプロテスターが警察署に石を投げたり、器物にスプレーペイントをまいたりしました。警察は催涙ガスで追い払います。

この日の報道と映像にはびっくりしました。こんな光景は通常平和なミネアポリスでは一度も見たことがありませんから。この日のうちに、事件に関係した4人の警官は即日懲戒免職になりました。

続きはまた後ほど書きます。





この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?