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5、 夕方、駿と将人が病室にやってきた。 「民喜、俺ら、そろそろ帰るわ」 母は椅子から立ち…
第6章 1、 談話室には誰もいなかった。窓際のテーブル席に向かい合って座る。 「説明すると…
2015年11月 福島 最終章 1、 フロントガラスを透して見える空は雲一つなく、真っ青に澄ん…
2、 祖母の家に引っ越して一週間ほどが経ったとき、民喜は夢を見た。本体が失われて土台だけ…
3、 県道をまっすぐ走り続けると、やがて見慣れた景色が左右に広がってきた。 「もうすぐ、俺…
4、 「この前、民喜が言ってたこと、ずっと考えてたんだけども……」 しばらくしてから、隣に…