『エル・トポ』見たよ。

色々とのっぴきならない状況にあるのですが、それでもなぜか記事を更新してしまう。行動嗜癖とは面妖なものです。

『エル・トポ』
あらすじはっ
人助けしたり、無敵の力を手に入れたりする。

わかんね。でも退屈はしなかった。

以前だったら、わからなくてはならなのだという謎の気負いがあったと思う。けれども、一角の映画者にはなれそうもないと諦めると、この手の映画も気楽に見られる。

わかるかわからないかで言ったらわからない。なんだこれ。
でも楽しめるところもあった。
なんだか、荒削りすぎて笑えると言うか、すべてのシーンが早急で編集が食い気味でそこが笑えた。銃を撃つ瞬間にもう当たってるくらいの感じ。物によっては、いつの間にか倒れているとかも平気である。熱意がありすぎて映画全体が前のめりになっている感じ。

その辺の要素は面白かったけど、宗教観とかメッセージ的なのは呆然とみていた。
父殺しの話みたいなのが本線なのかと思ったら、なんだか別の結末っぽい方向へ流れていくし。ストーリー面では消化不良を起こしてしまった。

ホドロフスキー作品はこれが初めて、ドキュメンタリーの『ホドロフスキーのDUNE』を見たことがあるだけ。そのインタビューの様子でも、奇人という雰囲気がしていた。
それにしても、監督以外の参加者はどれくらい映画の内容を把握していたのだろうか。
こんなプロジェクトが完成するんだから、この不可解にも思えるヴィジョンは明確に説明ができていたってことなのか。
改めて『ホドロフスキーのDUNE』はちゃんとした人が作ったドキュメンタリーだったんだと再確認させられた。

流石に他の監督作を見ようかは悩むところ。嫌いではないけど、波長があうような気はしない。

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