鰯のみそ煮缶詰わびしく、健啖に。

最近、憂鬱なことがあった。
人間として生きるからには憂鬱や嫌な思いは必ずある。
歳を重ねるうちに、それなりの対処法なども身についてくるようだ。
それでも毎日一生懸命に生きていれば良いこともある。
コロナにかかって家でおこもりする人に配ってたインスタント食料の余りを貰った。
レトルトの中華丼の素、お粥、レトルトのスープなど。
わあ、すごーい。超助かります。
幸いなことに私はコロナには1度も罹らなかった。
これは、良いこと。
そして食料を貰った。
これも良いことだ。
食料の中に鰯のみそ煮の缶詰があった。
ご飯を炊いて、あっつ熱の白飯に鰯のみそ煮をのっけたらさぞ、おいしいでしょうなあ。
それで昨日はご飯に鰯のみそ煮の缶詰出食べた。おいしかったなあ。
甘いみそ味の鰯はおいしいなあ。
この缶詰に白飯の組み合わせはいい。
子供の頃はシーチキンの缶詰をご飯にのっけて食べるのが好きだった。
シーチキンは絶対オイル漬けだ。
あの油をご飯にまぶすのがたまらなくうまかった。
缶詰でご飯を食べるといえば太宰治の「斜陽」で主人公のかず子が鮭の缶詰を冷たいご飯と一緒に食べる場面があった。
確かご飯を食べながらポロポロ泣いていたような気がする。
記憶が確かではないので泣いてなかったかも。
お母さまの病気の具合が良くなくてかず子ひとりで冷たい鮭缶とご飯だけ、という食事がなんとも侘しくて忘れられない。

漫画「孤独のグルメ2」でラーメンの店でさんまの缶詰を見つけた井之頭五郎さんがとんこつラーメンとサービスのライスにさんまの缶詰を注文して食べまくるというのもあった。缶詰というのはたいてい家で食べるもの。なのに店では器に中身を出して持って来てくれる。
この白飯に味の濃いさんま缶！
五郎さんはライスをおかわりしていた。
これ読んだら魚の缶詰で白飯食べたくなったよね。
さんまでなくていいから、さばでいいよ。
さばの水煮かみそ煮。
あっでもみそ煮のほうがこってりしてるから白飯には合うかな、と考えたりして。
それで漫画読んだ次の日、さばみそ煮缶でご飯食べたな。すぐ影響されるのだ。