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【業界最速報!】早稲田国教・AO入試募集要項発表!大きな変更点を徹底解説。

先日、6月30日に早稲田大学国際教養学部(以後SILS)の2021年度AO入試の募集要項が発表されました。新型コロナウイルス感染症の影響で、例年より遅れての発表になりました。

(参考リンク:早稲田大学 国際教養学部 入試情報・入学試験要項

文部科学省が作成した『大学入学者選抜要項』にて「総合型選抜(旧AO入試)は9月からの出願開始を2週間延期する」とされていましたが、SILSは例年出願開始が9月中旬だったので、影響は受けていません。しかし、「今までと同じなら焦らなくていいや」と慢心してはいけません。日程こそ変わっていないものの、入試内容が大きく変わりました。そんな変更点について、一緒に確認していきましょう。

1 SILSのAO入試の流れ

変更点を解説する前に、SILSのAO入試について詳しく知らない人のために、まずは概要から説明します。SILSのAO入試の流れは、例年下記のようなイメージで行われています(「そんなの知ってる」という人は次のパラグラフに進んでください笑)。

⒈出願期間(書類審査):9月中旬
※一次合格発表等は無しで、全員筆記審査を受験
⒉筆記審査:10月下旬
⒊合格発表:11月下旬

国際教養系の学部に多くみられる特徴として、「一次試験・二次試験」といった段階がなく、書類審査と筆記審査や口頭試験は行われるものの、それらを総合的に判断し、一回きりで合否を下すというものがありますよね。SILSもこのような特徴があります。SILSのAO入試では、先に書類を提出し、10月下旬に早稲田大学早稲田キャンパスで筆記審査を行います。

2021年度からのAO入試では、「書類審査」が大幅に変更されました。それでは、変更点について、これまでの書類審査と比較しながら見ていきましょう。

⒉ これまでの書類審査

これまでの書類審査で求められる出願書類は以下の通りでした。

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(出典:AO入学試験要項 2019年4月 国内選考

この中でポイントとなったのが、Application Form(ENGLISH TEST INFORMATION , ACADEMIC DISTINCTIONS , EXTRA CURRICULAR ACTIVITIESのみ)と志望理由書でした。

ENGLISH TEST INFORMATIONでは、英語資格スコアの条件は定められいないものの、ほとんどの合格者がCEFR B2 , C1スコアを持っていました。相当な英語力が求められていることがわかりますね。

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(出典:EF留学

ACADEMIC DISTINCTIONSとは、学業において表彰をされた場合や、学芸系・文芸系等の活動などについて最大3つ記載するもので、EXTRA CURRICULAR ACTIVITIESでは学業以外での課外活動(スポーツおよびボランティアなどの活動を含む)について最大3つ記載するものでした。これら二つの項目は必須項目ではなく任意項目で、活動等を記載する場合は以下の画像に記述されているような、公的に証明できる資料等がなければ記載することができませんでした。

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(出典:AO入学試験要項 2019年4月 国内選考

「これまでの書類審査」をまとめると、英語力がダントツに重視されていました。英語資格の要求レベルが高いだけでなく、全ての書類も英語で作成する必要があり、公的な証明ができないと自己アピールができない、というかなりハードルの高い入試でした。では、2021年度からはどのように変わったのか見ていきましょう。

⒊これからの書類審査

これからの書類審査で求められる出願書類は以下の通りです。

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(出典:AO入学試験要項 2021年4月入学国内選考

この中でポイントになるのが、Application Form(英語外部検定試験スコア、中学卒業以降の異文化体験、中学卒業以降に一番力を入れて取り
組んだこと、Essayのみ)です。

これだけではまだ何が変わったのかわかりませんが、根本的な変更点と、制度的な変更点の二つがあるので、それについて確認していきましょう。

⒋根本的な変更点

早稲田大学は2021年度以降のAO入試及び推薦入試などの総合型選抜入試で、「The Admission Office(以後TAO)」という世界標準入試システムを導入しました。

TAOとは、簡単に説明すると、総合型選抜入試に関わる全てのフローのオンライン化・効率化を可能にするアプリです。詳細を知りたい方は是非TAOの「公式サイト」を見てみてください。

この導入により、早稲田大学の一部学部は今後も総合型選抜入試を拡大していくことが予想されることがわかりますが、入試内容自体にはさほど影響することではありません。みなさんが待ちかねている変更点は次の制度的な変更点です。

⒌制度的な変更点

まずはこちらをご覧ください。

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(出典:AO入学試験要項 2021年4月入学国内選考

注目して欲しいのは、④、⑤、⑥です。そうなんです。日本語なんです。さらに、④と⑤はこれまでのACADEMIC DISTINCTIONSやEXTRA CURRICULAR ACTIVITIESに該当するもので、公的な証明ができないと記載することはできませんでしたが、そう言った制限がなくなったのです(公的な証明をあえてすることは可能で、その場合は資料を添付する必要があります)。

⒍考察

これまでのSILSのAO入試は、英語力がひたすら要求され、活動アピールもなかなかすることができないと言ったハードルの高い入試でした。しかしこれからは、TAOの導入により書類作成・出願も円滑に行えるようになりましたし、英語力や目覚ましい実績だけではなく、日本語によるその人自身の魅力・特徴が重視される入試に変わったと言えるでしょう。この変更によって、英語力が少しネックになっていてSILSの受験を諦めていた人や、今からSILSの対策を始める人が合格する可能性が広がったと思います。出願まで残り2ヶ月しかありませんが、この記事を見てSILSを受けたくなった人は、是非トライしてみてください。TAOの導入により出願書類作成は比較的簡単になりましたし、Application Formでポイントになる書類の文字総数は1400字しかないので、2ヶ月あれば十分間に合います。頑張ってください!!

⒎筆者の紹介

本記事は、beingの講師、髙田涼太が執筆させていただきました。皆さんご精読ありがとうございました。この記事を読んで、「SILSについてもっと知りたい!」「出願書類をプロに見てもらいたい!」「自分がSILSに受かる可能性があるか教えて欲しい!」という方がいましたら、是非私にご連絡ください。個別で1時間、無料でご指導いたします!以下に私のSNSアカウントを載せておくので、「noteを見た」とメッセージをいただければすぐに反応します!
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