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スマホ向け脱出ゲーム、Rusty Lakeはいいぞ

※本記事は2020年4月にリリースされた『Samsara Room』までを網羅しています
※2021年4月に全て日本語化されました

■Rusty Lakeとは

シュールな世界観と、若干のホラー要素が独特な空気を放つ異色のスマホ向け脱出ゲームです。
iOS版とAndoroid版の両方がリリースされています。
有料シリーズはSteam版もリリースあり。

Rusty Lake(ラスティレイク)という不気味な湖にいる鳥類頭の紳士達と、ある事件の捜査をきっかけにRusty Lakeの不思議に巻き込まれていく刑事さんの話がメインストーリー。
今のところ無料シナリオは「Cube Escape」、有料シナリオは「Rusty Lake」と題されています。

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■Rusty Lakeのシュールな世界

Rusty Lakeはそのシュールな世界観が最大の特徴です。
ネタバレにならない程度に、どんなおかしな事が起こるのかをご紹介します。

・Rusty Lakeにありがちなことその1: 謎な場所にエビがいる
何で金庫からエビが出てくるんでしょう……
しかも生きてるっぽい。

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・Rusty Lakeにありがちなことその2: 謎な場所から手が生える。
種を植えたら手が生えてきました。怖い。

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・Rusty Lakeにありがちなことその3: 鼻血で書いたラブレターで結婚
私は脱出ゲームをしている中で初めて "鼻血を採取する" という体験をしました。

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■登場人物紹介

デール刑事

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メインストーリーの主人公的な存在。
ある殺人事件の捜査に関わるうちにRusty Lakeの存在に辿り着くが……?
シリーズ後半はRusty Lakeに振り回されっぱなしの可哀想なおじさん。
少年時代に家族を殺された過去を持つ。

・Mr.Owl(ミスターオウル)

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フクロウの頭をした紳士。
あるできごとがきっかけで不老不死になった模様。
人の記憶=白いキューブと黒いキューブを集めて何かしようとしている。
自分の目的のためにデール刑事をRusty Lakeへ導く。
終始偉そうだが、少々詰めが甘い。

・Mr.Crow(ミスタークロウ)

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カラスの頭をした紳士。
あるできごとがきっかけで不老不死になった模様。
Mr.Owlに協力しており、デール刑事を初め主人公達に干渉し、導く存在。
Rusty Lakeシリーズを象徴するキャラクター。

・腐敗した魂

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黒いキューブ(記憶)を抜き取られた人がこの姿に変化すると思われるが、まだ謎が多い。
オウムを殺したり、人を襲ったりと攻撃的。
Rusty Lakeをさまよっている。

・ローラ

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デール刑事が追っている事件の被害者。
事件の犯人はボブという男性だとされている。
しかし、事件現場にはRusty Lakeの観光パンフレットが……
本当のところ、生きているのか死んでいるのかよく分からない。
Rusty Lakeシリーズ最大の謎を抱える人物。


■メインストーリーが楽しめる9作品

Rusty Lakeからリリースされたゲームは2020年4月時点で全15作。
リリースされた順に全作やっていくのが一番オススメではありますが、まずはメインストーリーと関わりが深い9作をご紹介します。

・Cube Escape: Seasons

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シリーズ2作目。
ローラという女性が殺された事件の話。
四季を巡り、事の顛末を見守る。
メインストーリーの根本になる物語。


・Cube Escape: Case 23

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シリーズ5作目。
Seasonsから直接続く続編
ローラ殺人事件を捜査するデール刑事の登場回。
全部で4ステージあり、Chapter4の謎解きには時間制限がある。


・Cube Escape: The Mill

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シリーズ6作目。
風車小屋の中で仕事をしていたら、ヤバいやつに遭遇する話。
このゲームの主人公はMr.Crow。
Case 23の裏でMr.CrowとMr.Owlが何をしていたのかが描かれている。


・Cube Escape: Birthday

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シリーズ8作目。
デール刑事の過去を追憶する話。
家族が殺された、少年時代のある誕生日。
Mr.Owlの介入によって事件は別の結末に……?


・Case Escape: Theatre [日本語対応]

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シリーズ9作目。
この9作目以降は日本語に対応しています
何故か劇場に辿り着いたデール刑事が謎のショーを見せられたり、あの事件の犯人=ボブにお酒を作ってあげることになる話。
Seasons、Case 23やRusty Lakeの世界観を復習する回。


・Rusty Lake: Roots [有料] [Steam版あり]

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シリーズ10作目。
Mr.Crowの過去と彼の子孫をたどる話。
家系図を辿るように分岐する10のステージが用意されている。大ボリューム。


・Cube Escape: The Cave

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シリーズ11作目。
洞窟を舞台に、ある老人が暗躍する話。
ある老人つーかなんつーかこの人……
前半はここまでのストーリーとRootの復習編。
後半はプレイヤーを置き去りする勢いで物語が急展開!


・Case Escape: Padadox [一部有料] [Steam版あり]

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シリーズ13作目。
The Caveで大変なことになっていたデール刑事が、目覚めると部屋に閉じ込められていた話。
衝撃の事実が色々と発覚すると同時に、更に謎が深まる回。
公式実写ショートムービーが制作されており、コミカライズも発売された。


・The White Door [有料] [Steam版あり]

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シリーズ通算14作目。
Case 23Theatreで登場したボブ( = ロバート・ヒル)が主人公
精神病棟で暮らすボブは決められたプログラムに沿った生活を繰り返す日々を送っていたが……?

Rusty Lakeから新しい自社レーベル『Second Maze』の第1作目としてリリースされました。
今までのCase Escapeシリーズとは異なり、2分割された画面で謎解きが進んでいきます。
エクストラステージである地下室へ入るには、ゲーム内だけではなく劇中に出てくる精神病院のホームページ(実際に用意されています)がカギを握っている『代替現実ゲーム』の要素も含まれています。

少なくともSeasonsCase 23Theatreを事前にプレイしておくことをオススメします。


■単発でも楽しめる6作品

「何作品も遊ぶのはしんどい」「とりあえず1作やってみてハマったら他もやりたい」という人向けに、単発で遊んでも楽しめる6作をご紹介します。

・Cube Escape: The Lake [オススメ]

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シリーズ1作目。
Rusty Lakeの辺りで釣りをしていたら大変なものを吊り上げてしまう話。
ほぼセリフはなく、とても短いゲーム。
短くても最後までシュールさたっぷり。


・Cube Escape: Arles

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シリーズ3作目。
ゲームの舞台は画家ゴッホの家。
現時点でRusty Lakeと何の関係があるかは不明。
もしかしたら制作メンバーはゴッホが好きなのかもしれない。
制作チームの拠点がオランダだから??


・Cube Escape: Harvey's Box

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シリーズ4作目。
段ボール箱に閉じ込められたので脱出を試みる話。
周りに置いてある物の大きさを見る限り、主人公は小動物サイズの何か(Seasonsをやっていると察しがつく)。
地味にMr.Crowの姿が初登場した回でもある。


・Rusty Lake Hotel [有料] [Steam版あり] [オススメ]

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シリーズ7作目。
動物頭の紳士淑女しか出てこない番外編。
お客さんを毎晩1人(?)ずつ狩っていき、その日のディナーにしてしまう話。
ステージが5つあり、コンプ要素も存在するのでゲームとしての楽しみが多い。


・Rusty Lake Paradise [有料] [Steam版あり] [イチオシ!]

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シリーズ12作目。
母が死んだと聞いて田舎の島に帰ったら、何故か島が10の災いに呪われていた話。
ある人の過去編ではあるものの、単発でこれだけプレイしても大丈夫なストーリー。


・Samsara Room [Steam版あり] [イチオシ!]

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不思議な部屋の仕掛けを使って、主人公が色んな生き物の姿になる話。
シリーズ通算としては15作目ですが、Rusty Lakeシリーズの前身となったゲーム『Samsara Room』のリメイク版です。
台詞が少なく、そんなに長くないので、試しにやってみる1作目としては非常にオススメ!


■Rusty Lakeはいいぞ

まだまだ活発なゲームデベロッパー『Rusty Lake』。
ゲームと連動させた企画もたくさん用意されているので、日本語公式Twitterもぜひチェックしてみてください!