[36歳のラオス旅行記]7.この街を離れる日[Vang Vieng]
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これは都内でサラリーマンをする36歳の僕が休職し、これからの生き方・働き方を見直す為に出た9日間の旅の記録です。
(この旅の記事まとめはコチラ→→https://note.com/ne1po_no_p/m/m260811d3e398)
いつかこんな日々があったなぁと笑い飛ばせますように!
●ダイジェスト
ヴァンヴィエンで充実した時間を過ごした僕は、次の街へ向かう前に最後の散歩とのんびりとした時間を過ごしたのでした。
そして、次の街へつながる鉄道駅へ向かうはずが、トゥクトゥクの迎えが来ない・・・そして・・・?
●気が向くままに散歩とコーヒーを
翌日も天気に恵まれた(といっても雨がふらないだけで、曇り空ではあったけど)ので、午後の移動時間になるまで僕は、街の別のエリアを散歩したり、動物とじゃれたり、川や山を眺めながらコーヒーを飲んで過ごした。これが僕の求める自由な時間だったんだぁ〜
散歩の途中には、緑が沢山で風通しの良さそうなホテルのような木の建物にたくさんの猫が住み着いているのを発見した。そのホテルは休業中なのか?中には誰もいなくて、いるのは4〜5匹の猫だけだった。彼らはあまり人に慣れていないのか、僕が近づくと警戒した目で僕を見続けた。僕は持参した猫用のおやつをあげたが、彼らは全然それに興味を示してくれない。ここで十分食事には恵まれているのかな。それとも僕に警戒をして近づけないのかな。
僕は面白くなり、彼ら写真を沢山撮ったり話しかけて楽しんだ。
●来ない、迎えが来ない
午後になり、ホテルをチェックアウトし、次の街へ向かう時間になった。
ここからはまずトゥクトゥクに迎えに来てもらい、街から離れた場所にある駅に行き、そこから次の街まで1時間ちょっとの鉄道に乗る予定だった。
けれど、約束の時間になっても、迎えが来ない。
僕はフロントでチェックアウトした際に、このあとトゥクトゥクが来ることを確認したし、他のホテルを回ってピックアップするのが多少遅れているだけだろうと思った。
予定の時間を数十分すぎ、それでも迎えが来ず、さすがに・・・と思い、もう一度フロントの人に伝えると、なにやら確認の電話をしてくれた。
僕もこのままならギリギリ間に合うと思ったし、フロントにも「間に合うよね?」と聞くと「大丈夫だよ!」と言ってくれた。ほんとに大丈夫かな・・・?
トゥクトゥクが来て、僕は貸切状態で駅まで向かうことになった。ホテルから駅までの道のりは思ったより悪路で、到着に少々時間がかかった。
「まずいな・・・大丈夫かな」「まぁギリギリ間に合えば乗せてもらえるだろう」
駅についたのは、発車の約5分前だった。「わーギリギリ!あぶねぇ〜間に合ったよね?!」と独り言を叫び(独り言をこんなに大きな声で言ったのは初めてかも)、スーツケースを引っ張りながら僕は駅の入口へ走った。
●想定外のトラブルで知る、中国パワー
入口でチケットに加え、パスポートを求められた僕は、まるで空港みたいだなと思いながら慌ててそれを提示し、早く中に入れてもらわないとやばいよーと焦っていた。
しかし、その係員の女性は表情を変えずに何かを言いながら僕を中へ通してくれなかった。僕も落ち着いて話を聞くと、「もうゲートはクローズしていて、この便には乗れない。次の便への振替は、3時間後ね」と教えられた。
僕は笑ってしまった。今日中に移動できるのなら、もういっか。そういう気持ちだった。(ちょっとだけ、ホテルの人を恨んだけど、すぐにどうでもよくなった)
とりあえず、この立派な駅舎の前で記念撮影をして、3時間後の便にチケットを振り替えた。振替は無料で簡単にやってもらえた。
さて、ここから3時間。何をしよう。周りを眺めても、マップを見ても、この周りにはなにもない。山の中に、ぽつんとある立派な駅舎。
この鉄道は「ラオス中国鉄道」と呼ばれ、中国が大半を出資しラオスは中国に借金をして作られた、中国からラオス全土につながる高速鉄道だった。
そのためこの建築は技術や材料、労働力までもが中国から持ち込まれ、あまりラオス側にとってはおいしいものではなかったよう。駅の運営の仕組みも中国式で、入口で身分証の提示やセキュリティチェックをする部分までも、中国式だそう。中の売店の商品も、大半が中国のものだった。
ラオスは長い間鉄道を開通させるのが夢だったんだって。それをこういう形で実現することになったんだね。
思わぬ3時間の時間で僕はこの鉄道の歴史と中国パワーを知ることになったのでした。
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