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the Beatles / Roll Over Beethoven

この企画の続きです。

本日はこの曲

Well I’mma write a little letter
I’m gonna mail it to my local DJ
Yeah it’s a jumping little record
I want my jockey to play
Roll over Beethoven
I gotta hear it again today

いまから少し手紙を書いて
地元のDJに送るつもりだ
そう、たてのりできるような小y九を
DJにかけてほしいと
ベートーベンも逃げ出すような
そんな曲を今日も聞きたいからね

You know, my temperature rising
The jukebox blowing a fuse
My heart’s beating rhythm
And my soul keeps singing the blues
Roll over Beethoven
Tell Tchaikovsky the news

君も知ってるだろう、僕の体が熱くなって
ジュークボックスのヒューズも吹っ飛ぶ
僕の心はリズムを刻んで
僕のソウルはブルースを歌い続ける
ベートーベーンも逃げ出すような
チャイコフスキーにも教えてあげる

I got the rocking pneumonia
I need a shot of rhythm and blues
I caught the rolling arthritis
Sitting down at the rhythm revue
Roll over Beethoven
They’re rocking in two by two

ロック肺炎にかかってしまったから
リズム&ブルースの注射が必要だな
ショウを見ていれば
ローリング関節炎にもなるよ
ベートーベンに引導を渡して
二人で踊りだそう

Well, if you feel you like it
Go get your lover, then reel and rock it
Roll it over and move on up
Just a trifle further and
Reel and rock with one another
Roll over Beethoven
Dig this rhythm and blues

そう、君がいいとおもったら
恋人をつれてきて、ロックとともに踊って
回って、動いて
もう少しの間そのまま
一緒に踊ろう
ベートベーンにはどこか行ってもらって
リズムアンドブルースをもっと楽しもう

Well, early in the morning I’m giving you my warning
Don’t you step on my blue suede shoes
Hey diddle diddle, I’mma play my fiddle
Ain’t got nothing to lose
Roll over Beethoven
Tell Tchaikovsky the news

そう、早い朝に少しだけ言わせて
スエードの靴は踏まないで
ねえ、ディドゥルディドゥル、フィドルを聞こう
何も失うものなんてないんだから
ベートーベンに引導を渡して
チャイコフスキーにも教えてやろう

You know she wiggles like a glow worm
Dance like a spinning top
She got a crazy partner
You oughta see him reel and rock
Long as she got a dime the music will never stop
Roll over Beethoven

あの子は光る虫みたいに体をくねらせて
駒みたいに踊っている
彼女のパートナーと
彼のダンスは見ておいたほうがいい
彼女のコインが切れるまで、曲は止まらないから

~~~
I'mma→I'm gonna → I am going to
pneumonia:肺炎
arthritis:関節炎
a trifle =a little
blue suede shoes →Blue Suede Shoes =同56年カールパーキンスの歌
Hey diddle diddle =マザーグースの一つ
fibble=バイオリン
wiggle=くねくね動く
Beethoven=ベートーベン
Tchaikovsky=チャイコフスキー
oughta=ought to :~するべき
dime=10セントコイン

~~~
2作目「With Beatles」のB面からは少しずつ歌詞の量や歌の長さが多いものが増えてきます。これは当時のトレンドとしてより深みのある曲にしていきたいというものはもちろん、レコーディング技術的にも長い曲のレコーディングも可能になってきた、という背景も存在します。

当時のRock and rollはRhythem and bluesの一種ともよばれ、このような言われ方もしていました。

この曲の歌詞、めっちゃ面白くないですか?ビートルズ最高!
っとなる方もいるかもしれませんが、この曲は1956年チャックベリーによって作られました。

ちなみにこの曲の歌詞によくベートーベンとチャイコフスキーが出てくるのでクラシック好きとして少しその部分の話をば。

端的に話すとチャイコフスキーはベートーベン嫌いです。彼の残した手記にこんな記述があります。

ベートーヴェンから始める。彼は一般に、絶対に彼を超えるものなき存在と見られ、後人はその流れに従い、神として崇めねばならぬものとされている。私はベートーヴェンの作品の或る物に頭を垂れる。しかし私はベートーヴェンを愛してはいない。私の彼に対する態度は、子供の頃、軍神に対して抱いた感情を、思わず想起させる。私は彼にこう感じた。――そして今日なお、この感じを変えてはいない。尊敬の感情、しかし同時に恐怖のそれである。
彼は天と地とを創造した。また彼は私をもまた創り上げたのである。それゆえ、私は彼の前に自ら平身低頭する。だが私は彼を愛しはしない。これと反対にキリストは、完全な愛をもって私を満たしてくれる。彼は正しく神である。と同時に人間そのものである。彼は我々が苦しむが如くに苦しむ。彼に対して我々は人間的な憐憫の情を持っている。我々はその理想的なる人間的反面を愛する。

面白いですよね。チャックベリーはこの部分を揶揄して曲に挿入したと思います。

さて、話は曲に戻りまして、当時ロックンロールが席巻し始めている世界でビートルズのメンバも同様のあこがれを持っていました。彼らのあこがれの矛先はエルヴィスプレスリー、バディホリー、リトルリチャード、そしてこの曲の制作者であるチャックベリーです。

当初はレノンがメインボーカルをしていましたが、1962年以降はどんどんとジョージが主役の定番曲となり、以降ジョージの定番として定着していきました。

この曲は誰かに合う前、待ち合わせで待ってるときに聞くとあった人を幸せにできそうな曲だよね。

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私の常日頃の生活をベースに、皆さんの役に立てたり、探しているものを紹介できたらと思っています。今後もよろしくお願いします!