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#5 フィルムの魅力

2019年度、アメリカではCDの売り上げをレコードの売り上げが上回った。CDの普及が始まった1980年代より初めてのことで、いわゆるアナログ回帰はある種、2020年、ネオデジタル世代の特徴なのかもしれない。


そんな中、僕もよくフィルムカメラでの撮影を行う。今は専ら35mmフィルムのみだが少しずつ、カメラの嗜好が広がっていったら中判カメラも手に取りたいと思っている。今日はその話を少しだけ。

なぜフィルムなのか。

iphone12も販売が開始されたが、スティーブ・ジョブズがポケットから取り出した片手に収まる世界最大の発明品のような驚きは年々少なくなっている。少しのCPU精度の向上、カメラ性能のアップグレード。それだけでも十分魅力的なものであると同時に、成長の限界を感じる事もある。
こと、カメラの話題についても映るんですの再流行にはじまりフィルムカメラの普及も甚だしいここ数年。撮ってすぐに確認できず、現像して刷る事で初めて撮った写真を確認できるタイムラグが時代を逆行していて楽しいところや、フィルムの癖、カメラの癖の化学反応が魅せる写真への影響が楽しかったりと、魅力的な部分は沢山ある。
そんな中で私が最も魅力的に感じているのはフィルムはすでに保存方法によって100年以上、1世紀以上保存できるエビデンスが既に存在する事だ。

デジタルネイチャーの弊害

iPhoneで撮り、フォトアルバムに溜まっていくデジタル写真はすぐに見返す事もでき画像認識で人ごとに表示される機能ももはや当たり前のように普及している。ただ、もし20年後も同じ写真を見返すことは出来るのだろうか。多くの人は機種変更とともにデータは消えたり、あの時の思い出の写真はいつのまにか記憶の中だけで、記録として残す考えすら無くなっているかもしれない。私が小さい頃、両親がよく同じくらいの時の写真やその時の祖父、祖母の写真を見せてくれた。画素数も解像度も良くないその写真の中には、今撮れる写真以上の、見たことのない世界が映っていた。時代を超えて残る写真は、時間の経過とともにどんどんと魅力を増して残り続ける。この素晴らしさは、フィルムでないと残せないのかもしれない。その不安定な、安定さがいちばんの魅力なのかもしれない。

最後に

記録の残し方は、これからの未来どんどんかわっていくとおもいます。デジタル部門でおいてもたくさんの素敵なものが生まれていくはずです。
その中でも、人生の中で大事にしたいと思った写真だけでも、印刷して物として保存していきたいなと思います。時間経過とともに過ごせる当時の記録を大事にしていきたいと思っています。

ではまた。


N

私の常日頃の生活をベースに、皆さんの役に立てたり、探しているものを紹介できたらと思っています。今後もよろしくお願いします!