久しぶりに小説を読んだ

もう数年ぶりと言うレベルでひっさしぶりに読んだ、小説を。
しかも紙媒体で。三浦しをんさんの『愛なき世界』というやつ。

家の収納が少ないから今後は電子書籍やな、とか思ってたけど、紙が好きだな、やっぱ。
ってか電子書籍ダウンロードしたやつ全然読んでないわ。
私みたいな人間は視覚に入ってこないと存在を忘れてしまうと言うのかね。

他にも読んで感想書いてる方がたくさんいて、あらすじとかも丁寧に書かれてるので
省略ということで。

私自身も国立大の理系院卒で、分野は地質学だったんだけども生物学とか物理学とか数学とかいろんな分野の人間が同じ研究棟にいて、植物系研究してる子なんかもいたからキャラがすんごいリアルで、なんか懐かしくてすごく面白かった。

ついでにもう10年くらい前のあの頃のことがいろいろ蘇ってきたりもして。

うちの先生も本当に部屋も実験室も物散乱しててきったなかったよな〜(笑)とか
毎回いちごスペシャルっていう菓子パン食いながらぼやきに研究室来てたよなー(笑)とか
部屋の奥にあるホワイトボードを指して、『あそこにかれこれ10年程到達できていません。』とか言ってた物理学の教授とかもいたなー(笑)とか。

みんな経歴もいろいろなんだけど、やっぱ相当ぶっ飛んでて、
『絶対サラリーマンは合わないよな、このひとたち』と思ってたな。
今改めて思っても、絶対無理だわ、たぶん。
でもな、信念がすごいんだよな、大体みんな自分の研究否定されながらも貫いて、続けて。『博打みたいなもんだよ』って言ってたな、自分で。あとあれはわざとかわからんけど『うーん、実に興味深いね〜』って言ってたな(笑)福山雅治かな。

私は現実にビビっちゃったからそっちの道に進むのはやめといたけど、今でもそれでよかったなと思う。
学術誌に共同で研修まとめ的なの書いた時も女性の研究者から『文章が小学生並みに下手くそ。』って言われたり(笑)実際自分でも上手いと思ってないから『ほんまそれ。高校時代から言われてた。』って納得してたし(笑)
あとポスター発表とかで新人いびりみたいな、けちょんけちょんに叩いてくるおっさんがいて『なんかヤダ〜怖いんですけど〜』ってなったりもして(笑)
あと博士課程で研究に邁進せなあかんのに会合とかで口説いてくるやつとかもおったな。しばらく長文のメールが来続けて怖かったわー。いまどうしてるんかなあの人。

研究の世界も割と狭い世界だったりもしてね。狭き門だからっていうのもあるんかもしれへんけど。

結局、全く関係のない仕事について、今もそのままだけど。
こうして振り返って噛み締められるあの頃。いいっすわ〜。






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