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クリスタルガイザーに挑む

クリスタルガイザーのキャップの思い出

  • 通常のペットボトルのキャップのイメージでクリスタルガイザーのキャップを扱って、キャップを落とす経験をしたのは、筆者だけではないはず

    • 上面が地面に落ちてくれればいいのだがが、だいたい飲み口側が地面に落ちる

  • 環境への配慮をして、必要最低限のサイズのキャップにしているのだとすると、大変共感する

  • 今回は、この薄いキャップを考察してみる


振り返り

  • 以前の調査で、ペットボトルのキャップのネジは、「ALCOA 1716」と「PCO1810」という規格が多いことがわかった

  • 水は漏れてしまうが、噛み合うネジをFDMの3Dプリンターで、作ることは可能だった

  • ペットボトルのネジにおいて、「PCO 1881」という規格も使われているようで、もしかしたら、クリスタルガイザーのキャップが、PCO 1881なのではないかと思い、実験してみることにした(かなり、どうでもいいことで、例え、そうだとしても、クリスタルガイザーの容器を使う予定はないのだが、試してみたくなるのが、筆者の性格だ)

PCO 1881の仕様

  • 前回と同様に「International Society of Beverage Technologists」社様のページを参考にした

  • ねじ径:27.4mm

  • ピッチ:2.7mm

https://www.isbt.com/assets/Committees/Packaging-Technology/21/3784253-21.pdf


今回試したキャップの集合写真

「いろはす」のキャップ

  • ぶかぶかで、抜け落ちる

  • おそらく、「ALCOA 1716」か「PCO1810」

ノギスで計測した結果をもとに造形

  • ノギスと定規で、測った感じでは、「PCO 1881」ではなさそうなので、実測をもとに3Dプリンターで造形

  • ねじ径:26.40 mm

  • ピッチ:2.5mm

  • 入らない

「PCO 1881」に沿う形で大き目に

  • ねじ径:28.8 mm

  • ピッチ:2.7mm

  • 固定はされるが、ぶかぶか(盛大に水が漏れる)


「PCO 1881」に沿う形で

  • ねじ径:27.4 mm

  • ピッチ:2.7mm

  • ちょっとキツイがいけそうだったが、無理やり捻じ込んで破損

「PCO 1881」に沿う形で、ほんの少し大きめに

  • ねじ径:27.8 mm

  • ピッチ:2.7mm

  • ちょうどよさそうだけど、まっすぐ入らない、水が漏れる


「PCO 1881」に沿う形で、ピッチを変えてみる

  • ねじ径:27.8 mm

  • ピッチ:2.5mm

  • まっすぐ入らない、水が漏れる(4よりかはまっすぐになる?)

クリスタルガイザーのキャップを触って考察

  • キャップはかなり柔らかくできていて

  • かなり力を入れて変形させながら、ねじ込む感じがする

  • 今回の試した素材のSLAは柔軟性がないので、実現が難しいと思われる

まとめ

  • 1時間で終える予定の調査が、4時間以上費やししまい、迷走しはじめたので、今回はここまでとする

  • クリスタルガイザーの容器のキャップが「PCO 1881」なのかも不明な状態で、モヤモヤが残る実験結果になってしまった

  • FDM 3Dプリンター PLAで水を扱う容器のネジを造形するのは難易度が高い

  • ネジを計測するのも難易度が高い

  • 実際のキャップのように、柔軟性のある素材で試した方がよさそう



クリスタルガイザーのこの小さなキャップ(おそらく、必要最低限レベル)で700mlの水を格納している技術に感銘した


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