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発売前の小説を読ませてもらった

私はCD屋さんでバイトをしている。

私の好きな作家さんが、音楽と関連した小説を出す。

その発売に先駆けて、出版社に感想文を送るために、発売前の見本を読ませていただいた。(初めての経験で、この話をいただいたときはとても嬉しかった。)


小説を読み終えて、感想を書く段階へ!(せっかくならPRに私の感想を使ってもらえたら嬉しい!)

いく文かメモに書き出しているところで

「あのシーンは作家さんの人間性が出ていてすごく良い」

みたいな内容を思いついたのだけれど、同時に疑問がわいた。

作家さん的に、作品に自分の影が見え隠れするのは良いことなのか?

というのは、過去に作家さんの誰かがそれを言っていたから。(もしかしたら本作の著者だったかも。)


わたしは「あ!あの声優さんだ!」と気付かせない演技力をもつ、いわゆる"カメレオン声優"を崇拝している。

顔を出さない声優さんのように、この方も、作品を愉しんでいる読者の脳裏に自分の顔が出てくることを、あまり嬉しく思わないタイプなのではないか。


まあこれは私が完全に考えすぎているのは承知しているのだけれど。

著者に気を遣っていたらキリがないが、この文は入れるのをやめた。この人の小説だから好き!はもちろんだけれど、それだけじゃなくひとつの小説として評価したかったから。

とはいっても、レビュー甘々ちゃんの私にかかれば、どんな小説でも映画でも褒めることしかできない。褒めまくった感想文を出版社に送った。おかげで特典をつけてもらえることになりそうです。


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