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発達障害児とグレーな児を同時に保育する不安

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読んでくださってありがとうございます。
ごゆっくりどうぞ。

これを書いてもいいものか、誰かを否定してしまうことにならないか悩んだけど、適応障害になった一因でもあるから、忘れない為に書いておこうと思う。今、学童保育で悩みながら働く人にちょっとでも伝わってくれたら嬉しい。

今の日本、学童保育では発達障害児(グレーも含む)の割合がすごく多くて、私も約10年働いたけど、1年毎にキツくなってくる感じだった。

入会前の面談や保護者説明会のない施設だったため、事前に子どもについてお知らせしたいことは申込書に記入したり、口頭で伝えて下さいとお願いしていた。保護者と綿密にコミュニケーションを取り合って、子ども達に怪我のないように預かる事が最優先事項だった。

例えばADHDの児童だと、保育園時代から気になる特性があった子の情報に関しては、私達現場には知らされていない(連携不足)部分が多々あった。

一年生になり学童にも通うになり、周りの影響も受けて特性が大きく現れることがあり、暴言、暴力も見られてくると、
「家の子が◯◯君に叩かれたんですが、先生達見てなかったんですか?」等、被害を受けている保護者側からの訴えがどんどん来る時期が続き、職員も少ない人数で必死に保育しているけれど、児童の突発的行動や危ない行動は完全には防げずケガに繋がり、その対応に追われる日々だった。

は?それが仕事だろーが、文句言うな!と思う方もいるでしょう。思想は自由です。
ただ「それが仕事だ」と言うのなら、その仕事をやってみてから言ってください、と言いたい。

ADHDの子は、カッとしやすい面があり
何日か前のことを急に思い出し、目の前にいた子に手を出して怪我させるとか
そういう傾向がある子は、職員が側に付いてトラブルに発展しないように一緒に遊ぶ、話をじっくり聞くとか出来ればいいのだが

現実はなかなか、そうはいかなかった。
一人一人にじっくりなんて関われなかった。
お盆や小学校参観日の後とか、ごく稀に利用人数が少ない日もあったけど、そこに期待してもダメなわけで。広い視野で高い視座での保育観を持ち合わせてない人には厳しいかなと思う。(私には、ない。)

発達障害傾向のある児童が、複数人、同じ場所にいれば、何かしらの問題が起きるものと思った方がいい、それくらい覚悟してこの仕事をしなければならない。子育てもそう。
大人の思い通りにはいかない。
大人が子どもを自分達の思い通りに動かし、支配しようとして、出来ることなら喧嘩もさせないように、失敗もさせないようにという勝手な意図は、子どもには必ず見透かされる。

子どもには子どもの人生があり、子どものこうしたいがある。

学童保育だって、本当は来たくないと怒っていた子も多かった。
くそつまんない、こんな場所。親が行けっていうから来てるだけだ
4年生の男の子達、よく喋ってたな。
子どもそれぞれに考えがあって、でも親のことも大好きで、心配かけたくなくて、信じたくて、愛したくて。

成長するにつれて思いは複雑になっていく。

そのやりきれない気持ちが暴言や暴力になってしまうことも理解してるつもりだったけれど、私は抱えきれなくなってしまい、結果的に適応障害になった。

ADHDの特性があっても、速やかに療育に結びついている子もいれば、トラブルが続いて続いて保護者が謝りに行ったり、学童を通して自分の子どもの本来の姿を直面せざるを得なくなって初めて、医師に相談してみますとなるケースもあり、様々だった。

ADHDが今ほど注目を浴びて、良きにしろ悪しきにしろ話題にのぼるようになったけれど、現場を見ない知らないまま、妄想で発言してる人もいる気がして気持ちが悪い。

学童保育の現場では、今日も悩みながら働く職員が多くいることを忘れないでほしい。




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