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k-popメモ② アイドルの過労と判断力

 カリナからkpopについて風呂敷を広げていたら、同じくSMの稼ぎ頭であるマークとヘチャンの記事を見かけました。
 桜の木をバックに撮影したコンテンツ。マークが桜の枝を揺らして花を散らしていた場面があり、日本人ファンが「これ大丈夫か・・・」と心配しているといった内容です。
 日本は桜の開花宣言や予想をメディアで取り上げる「桜ガチ推し国家」です。敏感なファンが、マクドンが批判を受ける前に予防線をはりたかったのかもしれません。

 マークは非常に仕事に忠実です。忙しくてもファンサービス、メンバーへの愛情も欠かしません。(ヘチャンが不真面目な訳ではない)桜を揺らしたのも、映像に対する効果を狙ったもので、善意だったと思います。ところが社会的な善悪になると彼は不思議と緩い。「あのマークがなぜ?」と思ったことが過去にもありました。
 マクドンはSMの過労問題を代表するアイドルでもあります。2023年、ヘチャンには心身の回復と治療を兼ねた活動休止期間がありました。(思ったより短かった)私はヘチャンに現れた不調が、マークには判断力の低下という形で潜んでいるのではないかと思います。仕事に追われたサラリーマンが普段は守れる信号を無視するような感じで。
 
 ちょうどここまで書いた所で今度はロンジュンの記事が流れてきました。暴言に対する反論を有料サービスのbubbleで展開したロンジュン。そしてなぜか謝罪で幕引き。(このあと休止に入りました。)
 暴言に対する反論くらい堂々と出来る環境を全アイドルに!と思います。
 話がズレました。この件で引っ掛かったのは暴言の内容です。要約すると「今の世代のアイドルってやりたい放題で甘えすぎ。プロ意識に欠ける。」みたいな感じです。
…この批判の主、第二世代のファンじゃないだろうか。旧世代への懐古を感じる。
確かにもし東方神起先輩がマークとヘチャンの撮影の場にいたら、何らかの形でマークを制止してたかもなあと思います。
 でもこれは決してNCTがダメな訳では無いし、東方神起先輩だってスネに傷を持つ先輩です。
 第二世代当時の韓国のロールモデルはSMAPや安室奈美恵です。「国民的に広く支持」されるアイドル。韓国経済は大打撃をくらっており、アイドルを目指す若者の背景に「経済的事情」が含まれています。
 家族を背負って苦労する聖人が大衆を感動させ、子が親の経済に貢献するのが美徳。活動の傍らで有名大学卒業なんて当たり前。オンラインや通信教育が今ほど発達してないので、嫌でも世間にもまれ模範を求められながら芸能界を渡り歩いてきました。(この世代の脱退メンバーは奔放なタイプというか自由な人が多い印象なのもそのせいかなと思う)
 現在のアイドル界の目標は「即戦力>支持」「富裕層からの搾取」に移りました。聖人より今直ぐ爆発的に売れるスキルを持っている人材が大事。アイドルを目指す若者には実家が太い(裕福な)子も増えました。例外もありますが、突出する要素を持つ練習生をサクッと集めてデビューさせる感じ。  
多国籍に対応するなら、本来は個々に適した育成が必要であり、練習生の期間も今までより長くなり、相応の人件費が必要なのですが、おそらくSMはそこをケチっています。だからどこか危うい場面が生じます。
 品行方正で成績優秀な生徒を育てていた学校が、結果を急いで受験だけを重視するようになった結果、こぼれおちた何か。みたいな感じです。
 第二世代ファン?の暴言の主も、懐古自体は悪い事では無いですが、あの模範ぶりを今の世代に求めるのは色々と無理があると私は思うんです
 本来ならそこも含めて熟成するというか、上手に誘導をかけるのが事務所の腕の見せ所だと思う。その辺の手間とコストを惜しむから愚痴めいた批判が直接アイドルに行ってしまう。
 もしも彼らが「ちょっと奔放なベテランアイドル」になった時、果たしてSMは即戦力と引き換えに捨てた育成のツケを払い、彼らの面倒を最後まで見るんでしょうか?いや、見ろよ。よそ様の息子や娘を預かって商品化して利益を得るってそういうことだからな。SM。


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