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k-popメモ①-3 アイドルの恋愛とkpop

 

k-popメモ①-3 アイドルの恋愛とkpop

 私は韓国のファンダムにおける「マスターをはじめとして、ファンの権限がデカい→要求をのみ過ぎる」問題には、韓国社会そのものの問題が含まれていると思います。懐かしのナッツリターン事件や、最近だと小学校の先生がクレーマーによって自殺した事件など「ユーザーが強すぎる」という問題です。かつては尊敬と敬愛を集めていた教師が、完全に尊敬も人権も失って、モンスターに足蹴にされています。
 韓国語で「パワハラ」のことを「갑질(カッチル)」と言います。ナッツリターンの時に注目を集めて定着したそうです。「無理難題を要求する奴は客ではなくクレーマーである。」ということに気付いて動き始めているのが今の韓国です。そしてファンダムとカプチルの境界線は非常に曖昧だと思うのです。
 韓国社会が動き出したとして、日本の芸能界と同じく、世間から数歩遅れた状態で動くことになるでしょう。現状アイドル自体も、距離の近いサービスを受け入れています。麻痺しているのか、逆らえないのか人気の為なのか。内情はそれぞれでしょう。
 東方神起の事件に戻ると、日本の芸能界を知った彼らはファンとの距離感にも衝撃を受けたと思います。過度に近くならなくても、パフォーマンスに徹していれば追いかけて来るファン。多少放置されてもじっと待っているファン。もちろん母国のファンには母国の良さがありますが、この衝撃は結構大きかったと思います。
 最近ではようやくヨントンが苦手だとかチャレンジが嫌いだとか言える環境になって来たので、一歩踏み出した兆しは見えます。
 推しの名誉や出世のために生活を投げ売って課金するファンと、その見返りとして膨大な仕事量で個別サービスを返すアイドル。首は既に締まりはじめています。日本にも「推し疲れ」なんていう言語が出始めて、勢いを失って消耗しているように思えます。あと3歩くらいお互いに下がれるよう、何か一つやめてみませんか?息苦しくないですか?いま。

 ※後日(いまR6年5月)ミンヒジンとハイブの内紛において、ミンヒジン氏が「トレカ商法」を批判する旨の発言をしました。「トレカ商法とか売上をキープするための過度なファンサは負担だ」と。
 一部ファンがこちらの発言を取り上げて湧いていた記憶がありますが、これもうちょっと注目されないかなあ。課金側のファンじゃなくて、供給側の人がここに触れてこの内容なのはとても大きな一歩だと思うんですけどねえ。しかもトレカ増やさなくてもファンサしなくてもちゃんと爆売れするという説得力付き。
 発売から何か月経っても色んな店舗から「オリジナルトレカ付&ヨントン(サイン会)抽選付アルバムのお知らせ」が来るのって異常だと思うんですよ。(もちろん買う方にも問題あると解ってますが。)ここ数年の無限ファンサ攻勢はブラック過ぎる。
 去年SMは韓国の公取的な組織から「ランダムトレカ商法」に牽制球を投げられています。あんまり効いてないみたいですが。アイドルの中にも、同じファンが何十枚も買ってると知りながら何十種類も写真撮るより、クオリティアップの自己研鑽したい人もいるんじゃないかなと思ったりします。

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