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ポンキッキーズ・チルドレンのはなし

お昼時、Twitterを流し読みしていたら、ふと RTで回ってきた記事が目に入った。



なるほど、”ポンキッキーズチルドレン”か。

このバンドの人達よりも年下だけど、まさしく私もポンキッキーズチルドレンである。

ポンキッキーズを最後まで見たくて粘りに粘った末に幼稚園遅刻したりとか、 大きくなったらラインダンスのお姉さんになりたいとか、 シスターラビッツに入りたいとか、そんなことを密かに思ったりもしていた。 ありやすちゃん羨ましい。
(ありやすちゃん=ももいろクローバーZの有安杏果ちゃん(緑)。まだ小さい頃、『ポンキッキーズ21』内のグループ”シスターラビッツ”のメンバーでした。)

物心付いた時には既にポンキッキーズを見ていて、 特に番組内で流れている楽曲を集めたオムニバスアルバム『ポンキッキーズ・メロディ』が 大好きだった。車の中で無邪気に歌っていた電気グルーヴの『ポポ』なんかは20歳を過ぎた今でも 両親に頻繁にネタにされている。

参加しているミュージシャンの人達がどんなに凄いのか、その当時は全く知る由もなく、その凄さに気づいたのは10年後のお話。

偶然にも、今月号(4月号)の東京グラフィティという雑誌の『女子クリエイターが強烈に影響を受けた本・映画・音楽』という特集で、DJみそしるとMCごはんさんが『ポンキッキーズ・メロディ』を挙げていた。

ポンキッキーズ・チルドレンだった人達も私もいつしか大人になった。
そんな人達の中から音楽をやったりものを作った人達の作品が、少しずつ世の中に出回るようになり始めてるのかもしれない。

アパレル関係の仕事に長年就いていた母が、90年代に流行ったファッションが最近また流行ってることについて

「その当時の影響を受けた世代がものを作るようになって経験を積んで、自分の好きなものを作ろうとした結果が今の流行になってる」

と言っていた。

シティーポップとかが流行っていると言われてる昨今、この言葉の中に立とうとしている気がしている。

『ポンキッキーズ・メロディ』でいろんなアーティストを自然に知った。

今も私の中では大江千里さんは『格好悪い振られ方』より『夏の決心』だし、矢野顕子さんは『春咲小紅』よりも『夢のヒヨコ』だ。

1曲目のスチャダラパーの『Welcome to Ponkickies』からの斉藤和義さんの『歩いて帰ろう』の流れは今も昔も心が浮き立つくらいにテンションが上がる。
スカパラが参加してると知った時も衝撃受けたけど、『Welcome to Ponkickies』の原曲『GET UP AND DANCE』にそうそうたるメンバーが参加しているのを知って衝撃を受けたのもつい最近。TOKYO No.1 SOUL SETとかも参加してたのか。

さらに山下達郎さんの『パレード』とかミュージシャン誰参加してるんだろうってこの文を書くにあたって調べてみたら、アコースティックピアノのパートに坂本龍一さんの名前が…教授…!

聴いた回数は数えられないくらい。曲がもはや体に染み込んでいる。
『今夜はブギー・バック』風に言うならば”心のベスト10”にこのアルバムの楽曲が何曲もランクインしていてもおかしくない。
というか”心のベスト10”っていつの世代まで通じるの…大丈夫…伝わってる…?

ともかく、良くも悪くも世の中のことをまだ何も知らず、自分の好きなものだけが自分の世界だったという好奇心旺盛な幼少期にポンキッキーズに出会えた自分は幸せ者だなぁ。と、今でも思う。

自分の好きなバンドや音楽の雰囲気とか傾向を辿っていくと原点の一つがここにたどり着くのだ。
そういえば、物心付いた時には既に持っていた『ポンキッキーズ・メロディ』、いつ誰が買ったんだろう。



そうか、種を蒔いていてくれていたんだ。

長い時間をかけてついに季節がやって来たのか。

ポンキッキーズの空気を吸った世代がこれから作るもの。
その作るものを目の当たりにして体感した世代が、大人になってものを作るようになったら。

これからちょっと楽しみになった。
まずはクウチュウ戦聴いてみようかな。

というこの文章を書きたいが為にブログを作ってみました。

ああだこうだと音楽を言葉にして理屈っぽく語ってる感じがしてあんまり、って感じだったけど、どうしても書きたくて熱量の赴くままここまで書いてみました。


じゃ、書き上げたので『ポンキッキーズ・メロディ』聴いてきます。

Amazon『ポンキッキーズ・メロディ』


(以前書いてた別ブログから記事を移動してきました)

#ポンキッキーズ #音楽 #エッセイ



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