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ジャイアント馬場さんと絵本が自然と動き出した瞬間ー本屋さんで聞く(〈三条市のまちの本屋と考える>トークイベント『いちばん自由な馬場さんの創り方』 イベントの振り返り)

SANJOPUBLISHINGでは、3月22日に〈三条市のまちの本屋と考える>トークイベント『いちばん自由な馬場さんの創り方』を開催しました。たくさんの方たちがお越しくださり、ありがとうございます。

ジャイアント馬場さん伝記絵本記念として新潟ツアーを開催中です。その第一弾として、漫画家の坂上暁仁さんと「303BOOKS」の常松心平さんをお招きしたトークイベントを行いました。

ものづくりのまち、燕三条地域の真髄を味わう

当日は、まず坂上さんと常松さんのおふたりにものづくりのまちを体験してもらうべく、三条市にある増田切出工房さんをご案内し、手作業でつくられる切出小刀づくりの直近で見学しました。

「時間があるなら、ずっと見ていられる」そう話したのが坂上さん。自身の代表作である漫画「神田ごくら町職人ばなし」をはじめ、職人を一日を取材してきた坂上さんにとって至福な時間となったそうです。

※当館のインターン生と増田切出工房さんに訪れた様子はこちら。

※燕市の様子はこちら。

ジャイアント馬場さんを姿を描くまで

絵本と聞いて、一口でどんなジャンルがあることはご存じでしょうか。うたや童話から始まり、どうぶつやことば、遊びなどさまざまです。そのなかで、ジャイアント馬場さんの絵本製作では、伝記にこだわったと常松さんは語ります。

もともと、ジャイアント馬場さん没25年企画として馬場正平さん(本名)と縁のふかい株式会社H.J.T.Productionの緒方さんが起案です。児童作家のくすのきしげのきさんが書き下ろしが決定し、順調に進むと思いきや出版社選びで時間を要したそう。

さまざまな出版社があるなかで303BOOKSとなったのが、常松さんのプロレスファンとして熱い想い、そしてあたらしい表現に貪欲であり、自由に制作物をつくる社風がありました。

常松さんからバトンを受け取り、初絵本に挑戦したのが坂上さんでした。くすのきさんのストーリーをもとに、絵本製作では驚異の2ヶ月間で制作するまでに格闘の日々がありました。

ジャイアント馬場さんが絵本で動き出す

坂上さんは、ジャイアント馬場さんが伝記として印象的だった、プロ野球チームのジャイアントを退団する姿は鮮明に描けられたと言います。

絵本の表現として苦しんだのが、ジャイアント馬場さんの代名詞となる技の数々。YouTubeでは当時のプロレス映像が流れてくるものの、どうしても躍動感、関節の変化、ドキュメンタリーとしてジャイアント馬場さんが動いてこないと常松さんとリテイクの日々。

プロレス好きが読んでも違和感がない、ジャイアント馬場さんの技をどう描くのか。プロレス会場に訪れたり、実際の技を自身で行い、細部まで表現。絵本のジャイアント馬場さんが自然と動き出すような、作家、漫画家、編集者、出版社の想いがひとつとなり、絵本が誕生しました。

質疑応答では地元を描きたい、作家になりたい方向けに作家、漫画家、出版社それぞれの視点でアドバイスをいただけたりと、貴重な時間となりました。こうした思いを受け継ぎ、SANJOPUBLISHINGでは、25日まで坂上暁仁さんの原画展を行なっていきます。

ジャイアント馬場さん伝記絵本新潟ツアーは続きます。わたしたちとして参加者と顔を突き合わせながら絵本の創り方、その魅力をお伝えする場をつくれて、うれしく思います。

新潟ツアーの詳細

新潟ツアーとして燕三条地域や新潟市を中心にみなさまとお会いする機会となります。お時間がありましたら是非お越しください。

3月22日(金)
ジャイアント馬場伝記絵本「うえをむいてあるこう」 トークイベント

3月23日(土)
①10:30~コメリ書房 三条 サイン会
②14:00~紀伊國屋書店新潟店にてサイン会
17:00~燕市まちトープにて 『くすのきさん来県記念 作家さんとモノづくりを語ろう』

3月24日(日)
10:30~三条まちやまサイエンスホールにて 講演会
 第一部:「絵本『うえをむいて歩こう』制作秘話」
 登壇者:くすのきしげのり、緒方理咲子さん、常松心平さん
 第二部:「くすのきしげのり講演」
 登壇者:くすのきしげのり
 第三部:くすのきしげのりサイン会

303BOOKS

坂上暁仁さん

ご感想やお問い合わせ

SANJO PUBLISHING 担当:水澤
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