UK Student Visaの申請とトラブル③
※この記事は2020年12月-2021年7月のものです。以降変更点がある可能性もあるのでお気をつけください。最新情報は公式Student visa - GOV.UK (www.gov.uk)をチェックしてみてください。
UK Student Visaの申請とトラブル②の続きです。②では東京新橋のビザ申請センターでの流れについて書きましたが、③ではその後起こったトラブルについて書いていこうと思います。
※『対応したこと』内で一連の流れを詳しく書いていますが、サクッと確認されたい方は目次一番後ろの『時系列』をご覧ください。
前置き
まず今私はイギリスの大学院で学んでいるのですが、院生になる前にパスウェイとしてグラジュエートディプローマ(以下GD)で約8か月間(2021年1月~8月末)学んでいました(GDの感想や概要についてはまた別の記事で)。なので大学院自体は2021年9月スタートですがこのブログで書いているビザ申請は院が始まる半年以上前の2020年12月にGD用に申請したものです。また申請当時は2021年1月24日頃に渡英予定していましたがGDの授業がコロナの影響で当面の間、完全オンラインで授業が進められることが知らされたので結局全て日本からオンラインで受けたことが前提にあります。
事の発端
ビザ申請は2020年12月でした。ビザ自体は優先発行ルートを使わずとも1週間ほどで手元に戻ってきたのですが問題は返ってきたパスポートに貼ってあるvignette(いわゆるビザステッカー)の有効期限が2021年10月17日~2021年11月3日というなんと3週間未満の滞在を許可するものでした。GD用に申請しているので本来であれば2021年1月~11月頃になっているはずです。またBRP Decision Letterの日程も申請したものとはまったく異なるものでした。パスポートが返ってきた当時はまだ1月24日渡英のつもりでいたので「やばい、行けない」というのと、申請した時滞在予定の日程(就学期間)を間違って入力してしまったかもしれないという不安からかなり焦りました。すぐに保存していたビザ申請表を確認しましたが、入力に間違いはなく、シンプルに発行ミスのようでした。
とにかくどうして良いのかわからずお世話になっていたNPOの留学支援団体さんに連絡をしたところ、このような例は見たことがないとのことでレアケースのようでした。そんな中でもできそうなことを提案してくださったり、メンタル面で前向きに支えてくださったりと尽力してくださいました。感謝です…😌
対応したこと
1. GOV.UKの有料質問・問い合わせメールを送る
とにかくネットでできうることを調べて行きついた先がGOV.UKの質問・問い合わせページでした。ただメールを送るのだけで有料、数ポンド支払いました。他にも無料のクレーム・苦情申し立てのページもありましたが結局返信はありませんでした。両方ともUK Home Office(内務省)管轄のサイトなので送るメールも全て英語です。渡英すらしてないのにめちゃくちゃ試されました。ちなみにビザを申請しに出向いたVACは委託会社なのでこのようなビザのトラブルに関しては何もしてくれません。
有料の問い合わせをおくったところ、1時間半後くらいにUKVI Contact Centreから返信がありました。
つまり「関係部署にあなたの問題を回しました。返信はできるだけ早く15営業日以内にします。」とのこと。もうこうなったら待つしかできないのはわかっていますが、ハラハラドキドキで暇さえあればメールをチェックしてました。また、本来であれば2021年1月24日に渡英予定でしたがコロナの影響で当面の間は対面授業無しのアナウンスがあったので急いで渡英する必要がなくなりました。迫りくる渡英日と戻ってこないパスポートにヒヤヒヤするのが嫌だったのと、渡英したところでほぼほぼ狭いフラットの中で過ごすのが嫌だったのでフライトを4月に変更しました。
そうこうしていると2日後にまた別の部署からメールが届きました。
UKVI Contact CentreのUK Decision Making Centreという部署からのメールでした。ただ内容は前回をあまり変わらず「あなたのケースを関係チームに詳しく見てもらうよう回しました」というもの。内心、なんやねん!でした、はい。すると2時間後、
2. その後の指示:VACにパスポート再提出
やっと何をどうすればよいかの指示までたどり着いた~!!!「もともとパスポート提出したVACに行ってまたパスポート提出してください。行くときにはこのメール見せてください。」とのこと。地方組なので約2週間前に行ったばかりの東京に再度行かなければならないダルさはありましたが、起こってしまったことにはしょうがないので受け入れました。(受け入れる以外何もできないですし)
無駄足を踏みたくないので確認のためVACに再度訪れる際は予約は必要なのか、フライトの日程を変更したが何か別の書類は提出する必要があるかの2点を訊ねるため送られてきたメールアドレスに返信をしましたが、返信はできないシステムのようでまた1に戻り有料問い合わせを送りました(2020年12月23日 日本時間11時ころ)。そんな2度手間を踏む必要があるのかと思う方もいるかもしれませんが、私はその時点であちらの作業を信用していませんでした。むしろ数ポンドで確実な情報を得られるのであればお得くらいの感覚でした。
すると年明けて数日UK Decision Making Centreからメールが届きました。
さすがにこれにはムカつきました。元々そちらの不手際でしょう?と。全て分かっているし、それを踏まえたうえで別の質問をしてるのにその質問自体の返答は無く。マジでちゃんと仕事しよ???当時のツイートを見てみるとUKVIに対する罵詈雑言であふれていました。1月中は時間が取れなかったので2月1日にVACに再度出向きパスポートを再提出してきました。
VACでの対応はスムーズで入り口で事情を説明したところ部屋に通され、パスポートの回収とパスポート返送用のレターパックプラス代の支払い、Amendmentのレシートを受け取り終了でした。
それと同時に関係部署の学生チームにパスポートを再提出したことをメールしました。ここからが長かったです。待てど暮らせどパスポートが返ってこない。
3. パスポートがなかなか返却されない
2021年2月1日に再提出してから2か月程たった4月頭に私のパスポートの処理状況はどうなっているのかUKVI Contact Centreに連絡をしました。
つまり進行状況は教えられない、と。この時点でGDは全て日本からオンラインで修了するつもりでいたので、もはやそのビザいらないからさっさとパスポート返してくれというのが本音でした。
(GDの授業はイースターホリデー後あたりから対面もスタートしていましたがその年度はオンラインも並行して続くこと、コロナの混乱で予約したフライトがことごとく変更&キャンセルになり、今一度落ち着いて、もう変更されることもないよう、日程を調整してフライトを予約しようという思いから渡英は大学院スタートのタイミングと決めていました。)
4. 大学のビザ課に相談
さらに2か月後、6月中旬に再度UKVIにメールを送りました。再提出から4か月以上音沙汰ないのでもしかしてUKVI私のパスポート無くした?と思い始めていました。さらに同時にGDのパーソナルチューターに相談をして進学先の大学のビザ課と連絡を取り合い始めました。そしてビザ課からも6月22日にUKVIに連絡を取ってもらいました。
それから3週間ほどした7月中旬に大学のビザ課から連絡があり
「新しいビザステッカーを再発行しているようなので、もう少ししたら連絡がいくと思います」とのことです。やはり個人でUKVIに連絡を取るよりイギリス国内の大きな組織と通したほうがスムーズですね。
すると数日後UKVIからメールが届きました。
っっっやっと…!!!!「ビザステッカーと日にちが訂正され、再印刷されたのを確認しました」とのこと。1度目は1週間程で発行されたビザステッカーですがAmendには5か月かかりました。おっそ~~~!!でも当時の私は話のネタができた、おもろ(笑)くらいにしか思っていませんでした。
5. やっと返ってきたパスポート
そして7月22日にやっと自宅に[AMEND]とドデカいステッカーが貼られた私のパスポートが返っていきました。
この時点でこのパスポートは既に2回も渡英しています。当時の私はまだUKの地を一度も踏んだことがないのに(笑)
返却されたパスポートはしっかり日付訂正されたビザステッカーが貼られていました。ちなみに期間は2021年7月3日~同年11月3日と6か月未満でしたので今回はBRP Decision Letterはないです(BRPカードはイギリス滞在6か月以上の人のみに発行のため)。
6. 感想
以上がイギリス学生ビザの申請から、トラブル、解決までの流れです。初めてVACに行った2020年12月11日から2021年7月22日に正しい日付のビザが返ってくるまで約7か月、長かったですね。結局UKVIとやり取りをするのに使えたものは有料の問い合わせフォームのみでした。そして大学側に介入してもらったとたんポンポン話が進みました。もしかしたらそういうタイミングだっただけなのかもしれませんが、もっと早く相談しておけば良かったなと思います。
2021年上半期はまだコロナの流行が色々な場面で影響を及ぼしていた時期でしたので、良くも悪くもなかなか手元にパスポートが返ってこない状況でもフライトの変更・取り消しは無料でしたし、GD在籍中に住む予定だったフラットも全額返金してもらえました。ただ逆にコロナ禍だったからこそスタッフ不足から来るUKVIのレスポンスの遅れがあったのかもしれません。(普段からそうなのかは分かりませんが)
ビザトラブルがあったためGDを最後までオンラインで日本から受講しましたが結果として良かったなと思っています(GD関係の詳しい話は別にポストしますね)。またビザ申請からトラブル解決まで全て自分で対処したので渡英前に大きな自信になりました。もう二度と同じことが起こるのはごめんですが、一つ強くなれた気がしました。
ここまで読んでくださった方、ありがとうございます。もしかしたら同じ渡英組の方でしょうか、それとも同じトラブルに見舞われた同士でしょうか、私が知りうることであればお答えしますので、ご質問などございましたら遠慮なくコメントでお知らせください。
時系列
2020年
12/11 VACでパスポート提出&ビザ申請
12/18 パスポート返ってくるがビザステッカーの不備に気づく
12/21 UKVIに問い合わせ①をする
12/23 再提出の指示を受ける
同日 UKVIに確認の問い合わせ②をする
2021年
1/5 12/23にすでに連絡済だが?という連絡をもらう
2/1 パスポート再提出
~なかなか返却されない~
4月上旬 UKVIに催促の問い合わせ③
4/16 進行状況は教えられないとの返信
~まだ返却されない~
6月中旬 UKVIに催促の問い合わせ④
6/22 大学のビザ課からもUKVIに連絡を取ってもらう
7/14 ビザ課からまもなく再発行されるらしいと連絡をもらう
7/19 UKVIから再発行されたことの連絡を受ける
7/22 正しい日付のビザが貼られたパスポートが返ってくる
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